メダカの卵を見つけたら正しく採卵し管理しよう!卵のカビ対策

※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。
飼育情報

メダカの繁殖に挑戦したいと思った時、採卵はどうしようと不安になることがあると思います。

なぜなら私が初めてのメダカの繁殖する際に、

  • 産卵床に卵付いてるけど、水から出していいのかな?
  • 手でつまんで大丈夫なのかな?
  • 放置してれば勝手に生まれるだろうし、特にいじらないほうがいいのかな?
  • 採卵した卵は一体どうすれば?
  • 孵化までの管理は?
  • 水道水でいいの?それともカルキを抜いた水?

など様々な疑問がよぎりました。

私は今でこそ特に疑問もなく繁殖させていて、有精卵であれば、ほぼ孵化させることができています。

この記事では、

メダカの卵を見つけたら、まず隔離させる理由

メダカの卵の有精卵、無精卵の選別方法

メダカの卵管理方法は水道水とメチレンブルーの2パターン

メダカの稚魚が生まれたら、餓死を防ぐためにすること

これらの解説をしていきます。

卵を孵化させる際に1番気を付けなければならないことは、カビです。

このカビは主に無精卵に発生するのですが、正しい卵の管理をしないと有精卵にもカビが移ってしまいます。

メダカの繁殖には産卵をしてもらい、卵を取り、卵を管理して孵化させなければなりません。

卵の管理をせずに、そのままにしてしまうと、親や他の成魚に卵が食べられてしまったり、孵化したばかりの針子も食べられてしまい、なかなかメダカは増えていきません。

採卵方法や管理方法にも色々なやり方があります。自分の飼育環境にあった採卵を見つけるのも大切です。

飼育環境により最適な方法はそれぞれにはなりますが、メチレン液での管理を主に解説していきます。

卵を見つけたら、まずは別容器に移動させましょう

メダカは雑食性が強いので、メダカの卵も食べてしまうことがあります。

まずは食べられないように別の容器に、産卵床ごと移動させるほうがいいです。

食べられてないよと言う方もいますが、仕事から帰ると明らかに卵が減ってると思うことのほうが多いです。ですが仕事中に孵化して、成魚に針子が食べられている可能性もあります。もしすでに孵化して、針子が泳いでいたら、すぐに移動させて隔離しましょう。

生まれたばかりの針子は泳ぎが遅く、簡単に食べられてしまいます。運良く逃れたとしても、その後生存率は絶望的に低くなるので、隔離が必要です。

針子は体がまだ貧弱なので隔離する際は、お玉などで、水と一緒に針子を優しく掬うようにしてください。

針子を掬う際に網や強い水流を使用すると怪我をする恐れがあります。このような方法は成長して大きくなった際に背骨の曲がりなどの問題を引き起こす可能性があります。

卵をコロコロと転がしてほぐし、綺麗にしましょう

卵を回収したら、産卵床に付いている卵を取り外し、ペットシーツを敷いて、その上に卵を集めます。

メダカの卵をペットシーツの上で優しくコロコロと転がし、ほぐします。

メダカの卵が潰れてしまうのでは?と思うかもしれませんが、メダカの卵は意外と硬いです。その間に水は乾いてしまいますが、問題はありません。

綺麗にしてあげる理由は、メダカの卵には付着糸があり、この糸はメダカの産卵時に、産卵床や水草などに卵を付ける為の粘着性の糸です。

ここの掃除で、糸が残っていると、ゴミや雑菌が付いてしまうだけでなく、卵同士がくっつき、かたまりになってしまい、通水性が悪くなり、後々カビの原因にもなりますので、ここはしっかりと綺麗にしてあげます。

注意点があるのですが、コロコロと転がしていると、卵が行方不明になることがあります…1品種だけならいいのですが、他の品種の卵と混ざってしまうことがあるので、卵の数を数えて、始まりと終わりで数が合うようにしたほうがいいと思います。

有精卵と無精卵に選別しましょう!見分け方

メダカの産み付けられた卵は必ずしもすべてが孵化するわけではなく、無精卵は孵化することはありません。

有精卵と無精卵を選別する理由は、無精卵はカビやすいので、有精卵と一緒にしてしまうと、有精卵もカビてきてしまうことがあります。有精卵がカビてしまうと孵化はしません。

孵化率を上げる為には、有精卵だけを容器に取り、管理していくことなので、選別は必ず行いましょう!

見分け方としては、上記のコロコロとしている時に、簡単に潰れてしまう卵は無精卵です。

この方法が1番わかりやすく、確実です。

有精卵は殻が硬いので、そんなことでは潰れません。力いっぱい潰すと、もちろん潰れてしまいます。

見た目でも判断ができます。

有精卵は、透明度が高く少し黄色っぽい感じに見えますが、無精卵は白く濁ります。

メチレンブルーを使った識別方法もあります。メチレンブルーを水に適量入れて、1時間くらい経つと、青く染まった卵が出てきます。

青く染まった卵は無精卵です。青くなった卵を毎回調べていますが、すぐに潰れてしまうので、青い卵は無精卵の可能性が高いです。

注意点ですが、メチレンブルーは薄い水色ならいいのですが、入れすぎて濃い青色にしてしまうと、有精卵や発眼した卵まで青く染まってしまいます。

ミヤス
ミヤス

発眼している卵は、他の有精卵と比べて潰れやすいので、潰れたから無精卵というわけではないので、注意してください!

卵を育てるのにオススメの容器

卵は薄黄色で透明なのですが、黒容器では全く見えません!白容器か、透明容器が見やすいですが、白容器は、メチレンブルーで、青く染まってしまうので、個人的には透明容器、タッパーなどが管理しやすいと思います。

卵の管理だけなら、小さいサイズで大丈夫です。

メダカの卵はしっかり管理しないとカビます。卵の管理方法

メダカの卵はすぐカビてしまうので、正しい管理方法を知る必要があります。

メダカの卵は、綺麗な水で管理することが大切です。

雑菌などが入ってしまうと、卵がカビたりしてしまいます。

主に2パターンの管理方法があると思います。

水道水での管理

水道水は消毒の為にカルキと呼ばれる塩素が入っているので、生体を飼育している水槽に水道水を入れるとバクテリアが死滅する可能性があるので、水道水は入れないほうがいいです。

では水道水は塩素が含まれているのに大丈夫なの?と思うかもしれませんが、メダカの卵はカルキに対して耐性があるので、塩素が含まれている水道水でも問題はありません。

その塩素が水カビを防止する効果があります。

ただ、塩素は大体1日で抜けてしまうので、毎日水換えが必要になってきます。

孵化した針子が水道水にさらされるのは、そこまで影響がないと個人的には思っていますが、カルキが抜けていない水の容器では、バクテリアや微生物がいない可能性があるので、針子が餓死する前に別の容器に移してあげるほうがいいです。

できれば、グリーンウォーターの容器か、親の飼育水が好ましいです。

メチレンブルーを使用した卵の管理

水道水にメチレンブルーを適量入れて管理します。写真では分かりづらいですが、薄い青色です。

このメチレンブルーは細菌性感染症の治療薬で、水カビ病などに使われるので、カビを防止できます。

ですが、日光などの紫外線で、効果が薄まってしまいます。

ですが卵は日光に当てたほうがいいので、難しいところです。

メチレンブルーを使用する場合はLEDライトを使用するのがいいと思います。

水道水に比べると水換え頻度は少なくなりますが、2、3日くらいで行ったほうがいいと思います。

上の写真でわかる通り、メチレンブルーの水の中で孵化しても大丈夫ですが、メチレンブルーの水は微生物がいないので、ヨークサックの栄養を使い切ると、餓死してしまうので、孵化した針子を見つけたら、すぐに別容器に移してあげてください。

移す容器は、水道水の管理の話と同じく、グリーンウォーターの容器か、親の飼育水がいいと思います。

針子を別の容器に移す際は、水合わせは必要?

針子を別の容器に移す際は、水合わせしたほうがいいとは思いますが、個人的には水温が合ってさえいればいいと思っています。

産まれたばかりの針子が泳ぐ水は、まだその針子も慣れていないので、新しい用意した水でも変わらないと思っています。

成魚でも、水質の急な変化よりも、水温の急な変化のほうがメダカは弱いと思います。

餓死を避ける為にも、孵化する日をある程度予測し、グリーンウォーターを卵の容器のそばに置いて水温を合わせておき、孵化後すぐにグリーンウォーターの水に移したほうが生存率は上がります。

水道水とメチレンブルーはどちらの管理がいいの?

個人的にはメチレンブルーでの管理がいいと思っています。

水道水でもいいのですが、メチレンブルーは水カビ病を治す治療薬なので、確実にカビづらいです。

ですが無精卵は放置していると、メチレンブルーの効果が薄まった際に、カビているのを見たことがあるので、無精卵やカビた卵は見つけ次第取り除くことが大事です。

メダカの卵管理では光を当てることも大切です

卵の孵化を促すためにも光量は重要な要素です。

熱帯魚用のLEDライトでもいいのですが、日光に当ててあげるのが1番いいと思いますが、卵の産卵時期によっては、日光がいいからと言っても、当てすぎには注意してください。

メチレン液での管理の場合、日光などの強い光を当てすぎるとメチレン液の色も薄くなり、効果も少なくなることがあります。

カーテン越しの光でも十分効果はあると思います。カーテン越しであればメチレン液の色も薄くなるまでの時間は長くなります。

日照時間は13時間前後が好ましいのですが、真夏の太陽では日差しが強すぎてしまい、干上がってしまうこともあるので、注意しましょう。

メダカの孵化は何日後?

メダカの孵化する条件に、あくまでも目安ですが、

日数×水温=250℃ で孵化すると言われています。

メダカの卵の水温は25℃前後が適温とされています。

25℃なら10日前後くらいです。

容器によっては大きい小さいがあり、日光に当てる、屋外か屋内でも水温は変化しますので、

水温が安定しやすい屋内での管理がオススメです。

屋外の場合は、水量を確保することで、水温変化は緩やかになりますが、容器が大きいと卵はどこいった?と言うように、卵が小さすぎて見つからないという事態になるかもしれません…

メダカの卵が孵化したら

メダカの針子を見つけたら、卵の容器とは別に大きめ容器を用意しておいて、おたまや、スプーンなどで、水ごと掬って移動してください。移す容器の水はできればグリーンウォーター、又は親の飼育水が好ましいです。

孵化して残った卵の殻や、卵の中にあった組織液などで、水質悪化が早まるので、針子を保護するためにも、早めに移動させてあげましょう。

移動する際の容器ですが、生まれたばかりの稚魚は泳ぐ力が弱いので、濾過フィルターなどは吸い込まれてしまう可能性があるので、それなりの対策をしないと使用できないと思います。

なので、大きめの容器で水量を確保することにより、水質悪化は緩やかになるので、水換えも頻繁にする必要がありません。

グリーンウォーターや親の飼育水を使う理由ですが、生まれたばかりの針子にはヨークサックという栄養が詰まった袋がお腹にあります。ヨークサックは2〜3日で使いきり、その後は餌をあげなければ餓死してしまいます。

針子飼育での死因No.1は餓死と言われています。

与える餌は、針子用粉餌もありますが、あまり食べてくれないことがあります。

そこで、グリーンウォーター化した水、微生物やバクテリアが湧きやすい親の飼育水、PSB(光合成細菌)や、ゾウリムシを与えると、餓死を防ぎやすいです。

これらを、針子のいる容器に入れると、常に給餌状態を維持しやすいです。

針子が孵化する前に、準備しておくことをオススメします。

針子用粉餌を与える場合、そのままではまだ大きいことがあります。

手でさらにすり潰して与えてみてください。

餌の量に関しては、食べてくれないことがあり食べ残しが多くならないように、極少量与えるようにしてください。

食べ残しがあると、水質悪化に繋がります。

まとめ

メダカの繁殖には欠かせない卵の管理方法を解説しましたが、大事なことは、

  • 卵を発見したら、すぐに別の容器に移動を忘れないでください。親メダカに食べられないように注意してください。特に針子は、チョロチョロっと泳ぐので、餌と間違われやすいです。
  • 付着糸を取り除き、卵を綺麗にして、かたまりにならないように、管理しましょう。
  • 有精卵しか孵化はしない為、水カビが発生してしまう無精卵は取り除き、有精卵のみで管理しましょう。
  • 個人的にはメチレンブルーでの管理がオススメです。
  • 光量も孵化を促すにも重要です。LEDライトでは13時間前後、照射しましょう。日光の場合は水の干上がりには要注意。
  • 日数×水温=250℃ なので、孵化する予定日の前には、グリーンウォーターや親の飼育水を用意しておき、水温を合わせておく
  • 孵化した針子はすぐに移動し、餌やりに注意しましょう。

これらが大事だと思います。

初めての繁殖、なかなかうまくいかず絶対に繁殖を成功させたい方などの、参考になればと思います。

コメント

タイトルとURLをコピーしました