メダカの飼育に欠かせないグリーンウォーター。
針子の育成には最適な水と言われるけど、なかなかグリーンウォーターにならなかったりして困ることや作り方を知りたい方も多いと思います。
もっとも簡単な作り方と言えば、魚の飼育水を入れた容器を、太陽の当たる場所で放置するだけです。
それでもグリーンウォーターにならない場合は何かしらの原因があると思います。
- グリーンウォーターの作り方は?
- なかなかグリーンウォーターにならない原因は?
- メリット・デメリットはあるの?
これらの疑問や質問に、初心者の方でもわかりやすく解説していきます。
飼育水を使うとグリーンウォーター化する理由
グリーンウォーターはそもそも何なのかというと、植物プランクトンが大量に発生して、緑色に見える水です。
つまり植物プランクトンを大量に発生させればいいのです。
よく言われるのが、屋外で水を汲んで放置すれば勝手にグリーンウォーターになるよ!と聞き、実際に自分で試したのですが、なかなかグリーンウォーターになりませんでした…。
そこで、グリーンウォーター化すると困る物があるのを思い出したのですが、それは水耕栽培です。
水耕栽培では、野菜などに栄養を吸収して欲しいのですが、ハイポネックスなどを入れすぎてしまうと、富栄養化になり苔やグリーンウォーターになってしまい、野菜の根に苔が生えて野菜が栄養を吸収できなくて枯れてしまうことがあります。
つまり富栄養化した水を使えばグリーンウォーター化しやすいということです!
ハイポネックスを使えばグリーンウォーターにするのも簡単ですが、メダカ飼育だけしている方だと、持ち合わせていないこともあると思います。
メダカの飼育水は、富栄養化した水そのものなので、グリーンウォーターを作るには最適なのです。
飼育水を使ったグリーンウォーターの作り方
グリーンウォーターの作り方は凄く簡単です。
順に説明していきます!
準備する物について
- 何も入っていない容器(バケツでも、ペットボトルでも、何でも大丈夫です。フタは閉めないのでいりません)
- 飼育水
- エアーポンプ
- 日光がよく当たる場所
飼育水を使うのですが、水換えした時の捨てる水が最高です。
植物プランクトンを大量に発生させるので、酸素が必要になります。なくてもできなくはないのですが、濃いグリーンウォーターにするには必要です。
植物プランクトンも植物なので光合成のため、日光が必要です。
超簡単!作り方解説します。
- 容器に準備した栄養たっぷりの水(飼育水)を入れます
- エアーポンプを設置する。
- 直射日光のガンガン当たる場所に放置
これだけでできちゃいます。初心者の方でも簡単です。
放置していると、勝手に植物プランクトンが増えていき、少しずつ緑色になりグリーンウォーター化していきます。
ポイントは植物プランクトンにしっかり光合成をしてもらい、増殖していくように、太陽の光をガンガン当てていくのが大事です。
メダカ飼育している容器でも作ることができる
メダカを飼育している容器でグリーンウォーターを作ることもできます。
ベアタンクで普通に飼育しているだけでもグリーンウォーター化していきます。
ポイントはやはり太陽光にしっかり当てることが重要です。
ベアタンク水槽とは底床や赤玉土、濾過フィルターなどを使わない水槽のことです
ちなみにメダカを飼育している容器にいるメダカを別も場所に移して放置でもできます。
元々メダカがいるので、その水は富栄養化してますね!
グリーンウォーター化に失敗してしまう原因
作り方だけみると簡単ですが、失敗することもあります。
よくグリーンウォーターにならないと困っている方の話を聞くと、複数の原因があることがあります。
栄養のない水を使用してしまった
具体的に栄養のない水とは、
- 蛇口から出た水道水
- 浄水器を使用した水
これらの水は、飲水としてはいいのですが、グリーンウォーターにならない原因の1つですね。
私もこれで失敗しています。
水を入れたバケツを屋外に置くだけでグリーンウォーターになるというのは、水道水ではうまくいかないことが多いです。グリーンウォーターにならないわけではないのですが、非常に時間がかかります。
塩素はすぐに抜けるのですが、グリーンウォーター化には植物プランクトンの栄養が必要なのですが、水道水から出た水には栄養はないです。
エアーポンプを使っていない
植物プランクトンが大量に発生すると、植物プランクトンも酸欠になり、なかなか増えない原因になるだけでなく、その中にメダカを入れると、メダカも酸欠になります。
昼は酸素を出してくれますが、夜は植物も酸素を使うので、夜に注意が必要です。
また、夏では溶存酸素量も低くなるので、余計に酸欠のリスクがあります!
気温が低いと失敗しやすい
いくら日光が当たっていても、気温が低い秋や冬はグリーンウォーター化はしにくいです。
植物プランクトンは低水温だと活動が鈍くなってしまうためです。
夏の高水温の方が圧倒的に作りやすいですが、上記の通り、酸欠には注意が必要です。
濾過能力の高い容器で作成しようとしてしまった
メダカを飼育していれば勝手にグリーンウォーターになると聞いたのに、ならないのはこれが原因の可能性が高いです。
濾過フィルターや、赤玉土、底床砂などを入れると、動物プランクトンや微生物、バクテリアが多く発生し、食物連鎖の最下層にいる植物プランクトンを食べてしまうので、クリアウォーターになってしまいます。
グリーンウォーターを作る場合、水以外は何も入れないベアタンクでの飼育が1番いいです。
グリーンウォーターの作り方まとめ
今回はグリーンウォーターの作り方について解説しました。
大事な要点をまとめると、
- グリーンウォーターの緑色に見える理由は、植物プランクトンが大量に発生している状態である
- 植物プランクトンを大量に発生させるには、富栄養化した飼育水を使う
- 何も入っていない容器に飼育水を入れて放置だけで作ることができる
- グリーンウォーターを作るには、太陽光をガンガン当てることが大事で、酸欠や気温にも注意が必要
- ろ過フィルター、赤玉土、底床砂などを使わないベアタンクであれば、メダカ飼育しながらグリーンウォーター化させることができる
作り方自体はとても簡単ですが、失敗ポイントに当てはまると、グリーンウォーター化しづらくなります。
皆様のメダカ飼育において参考にしていただければ幸いです。
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