改良メダカ放流が問題になっています|繁殖で増やしすぎてしまった時の対処法

※当サイトはアフィリエイト広告を利用しています。
飼育情報

最近、改良メダカの放流が問題になっています。

人の手によって改良されたコイ、金魚、メダカなどが屋外の自然界に放流し、元々その自然界に住んでいる在来種の生き物に悪影響を及ぼしてしまうという事例があり、今に始まったことではないのです。

勘違いしないでほしいのは、外来種=悪ではないです。

メダカや動物でも繁殖をして増やしすぎてしまうと、自分のキャパをオーバーし飼育崩壊を起こすことになってしまいます。

繁殖により増やしすぎないように、増やさない方法を知ることにより、放流を未然に防ぐことができるかもしれません。

改良メダカは第3の外来種?何故放流してしまうのか

人工的に改良された品種を放流したりして、元々の在来種を追いやり、定着してしまうことを「第3の外来種」問題としており、改良メダカや鯉、金魚なども入ります。

放流の目的は様々な理由が考えられますが、

  • 景観のため
  • 繁殖させすぎて飼いきれなくなった
  • 引越しなどにより急に飼えなくなった
  • アレルギー性などを引き起こした

まだあるとは思いますが、これらの理由などが挙げられると思います。

コイや金魚は見た目はとてもキレイで丈夫で飼いやすく、お祭りなどで金魚すくいなどでも簡単にお迎えでき、とても人気があるのですが、一度放流してしまうと長生きして繁殖しまたたく間に増えてしまいます。

雑食性の強い金魚などは水を浄化してくれる水草を食べてしまったり、在来種を食べてしまったりしてしまいます。

金魚を飼育していて、水草を入れてあげてもすぐに食べられて茎だけになってしまうことはよくあることで、これは自然界でも起こっています。

水草がなくなってしまうと水を浄化する能力が低下し、コイや金魚以外の生態は住みづらい環境になってしまう可能性があります。

そして改良メダカが放流されてしまい繁殖してしまうと、在来種のメダカと改良メダカの稚魚は、もう在来種ではなくなり、改良メダカになってしまい、在来種が絶滅してしまいます。

放流された池などに生息する生き物は追いやられ被害者ですが、人間の手によって放流されたコイ、金魚、改良メダカもまた被害者です。

改良メダカの繁殖が楽しくて増やしすぎてしまった…飼育スペースは足りますか?

改良メダカは繁殖が容易で繁殖を楽しみたいからペットとしてメダカを選んだ方も多いです。

メダカが抱卵していると嬉しくなりどんどん繁殖させて増やしたいなと思うようになると思います。

繁殖できる環境が整うと、毎日卵を産むこともあり、それが1ペアならいいのですが、何十匹となると、1日に産まれる卵の数は何倍にもなるわけです。

すべての卵が孵化するわけではないとはいえ、人の手が加わると、孵化率も上がり、成魚になる確率も上がるので、安易に繁殖させてしまうと、とんでもないことになるのは想像ができます。

ですので、飼育スペースに見合った繁殖をすること、計画的に繁殖させるようにすることが大事だと思います。

自分の飼育できる限界を知ることは大事です

自分が飼育できる限界を知ることは、動物を飼育することにおいて大事なことです。

なんで限界を知ることが大事なの?と思う方もいると思います。

メダカ飼育だけでなくアクアリウムが嫌になってしまう可能性があると自分は思います。

そして飼育放棄や、もうアクアリウムはやりたくないし可哀想だから川に逃がしてあげようなどと、考えることもあるかもしれません。

ですがこの自分の限界を知るのは難しく、なかなか自分では気づかないと思います。

個人的に思う限界は、普通に飼育しているのに、何故か最近ポツポツとメダカが減っていく…この時はキャパオーバーではないかと思っています。

  • メダカが弱っていたことに気が付かなかった
  • 病気に対する知識不足により気が付かず、治療ができなかった
  • 忙しくて水換えができなかった

厳しいこと言うようですが…メダカを健康に管理することができていない現れの可能性があると思います。

つまり気づかないうちにメダカに手が回っていないのです。

自分もこんな事例があり、やらかしてるし、自信もなくしたし、アクアリウムなんてもう嫌だとなったことがありました。

アクアリウム初心者の頃は、グッピーの繁殖を楽しんでいたのですが、60センチ水槽だからと、どんどん繁殖させて過密飼育になっていました。

繁殖している時はいっぱいグッピー産まれて綺麗だなと嬉しくなり、他の魚も入れてみようと、熱帯魚ショップに行き、コリドラス、ゴールデンアルジイーター、ヤマトヌマエビ、ネオンテトラなど、どんどん入れてしまったんですよね…。

バクテリアのこともよくわかっていなかったのも原因ですね…。

そしてある時にポツポツとグッピーが落ちていることに気が付いたのですが、この時は初心者なこともあり、原因がわからなかったのですが、これは過密飼育により、バクテリアがアンモニアを生物ろ過しきれずに、中毒によるものと思います。

これは知識不足による飼育崩壊でキャパオーバーだと思います。

もし自分に熱帯魚に関する勉強をする時間があればと思いますが、繁殖やお世話、仕事で帰りが遅い、疲れたなど、手一杯でそこまで頭が回らなかったですね。

今、考えれば、容器を分ける、ろ過能力を上げる、繁殖をさせないようにするなどすればよかったと後悔していますが、自分の限界を知るきっかけにもなりました。

数が簡単に増えて飼いきれなくなることもあると思いますが、アクアリウムショップや、メダカ屋さん、Twitterで引き取ってくれる方を探すなどをしたほうが、放流するよりいいのは間違いないです。恐らく放流する方は、これらがめんどくさいのでしょう…メダカも生き物です。飼育しているからには飼育者の責任があると思います。絶対にやめましょう。

繁殖が楽しく無意識に増やしすぎてしまった場合、「放流がダメなのはわかったけど、だれも引き取ってもらえないしどうすれば?」という場合、徐々に減らしていくしか道はないと思います。

改良メダカを増やしすぎてしまったら|徐々に減らす方法

徐々に減らすためには、オスとメスに分けて飼育する方法があります。受精させなければ寿命により徐々に数を減らすことができると思います。

自分も繁殖が楽しくて、卵を見つけて孵化させているのですが、増やしすぎないようにするには、卵を見つけなければいいと思っていて、卵を産ませないようにすれば卵が見つかることもありません。

品種によりわかりづらいなどはありますが、

オスには背ビレに切れ込みがあり、尻ビレは四角です。

メスは背ビレに切れ込みがなく、尻ビレは小さくて三角です。

また綺麗なメダカを作出するためにも種親を選別する際にもオスメスを見分ける必要があります。

気づかないうちに放流してる可能性も

気づかないうちに放流してしてしまったというケースもあります。それは水換えや、卵管理している時に多く発生してしまうことがあります。

でも発生しないようにすることが大事です。

メダカは産卵床に必ず卵がついているとは限らず、うまく産卵床につけられない個体や品種もいたりします。

その場合、水槽の底に落ちていることがあります。また人間の手によって落としてしまうこともあります。

これに気付かずポンプなどで水換え時に直接排水口に流してしまうと、卵が流れます。

メダカの有精卵は丈夫なので、下水や川などで孵化してしまい、結果的に放流してしまったということもあります。

防ぐためには、目の細かいザルで受けてから水を捨てる。バケツに換えた水を溜めて後でザルなどで濾していくなどの方法があります。

自分の場合は、洗濯ネット、隔離ネットなどに水を通してバケツに溜めてから、よくバケツ内の飼育水を確認後、ザルを通して捨てる、二段で濾しています。

また、排水口に捨てるのではなく、地面などに飼育水を捨てるほうがいいですが、地面にそのまま流した場合、卵があると雨で排水溝に流れてしまうこともあります。気つけてください。

最後に

黒仔から育てているらんちゅう

コイ、金魚、メダカが悪者ではなく、人為的に放流していることが悪いことだと思います。

個人の感想ですが、捨てたらかわいそう、殺すなんてかわいそう、気持ちだけならわかりますが、元々そこに住んでいる生物達の住処が奪われ、徐々に死んでいく生態系の生物達は、可哀そうではないのか?と思います。それなら自分の手で処理したほうがよっぽどいいと思います。いいことではないですが…。

飼う前に繁殖して増えすぎてしまった場合のことを考えておく、引き取ってくれるメダカ屋さん、ペットショップを見つけておく、友人や、知人でもいいと思います。

第3の外来種問題はすでに深刻ですが、このままいくと改良メダカの飼育禁止になってしまうと悲しいです。私一人くらいなら…と考えず、みんなで協力してメダカ界を維持、盛り上げていきたいです。

この記事が少しでも多くの方の目にとまり、改良メダカが第3の外来種と言われないような日がくることを望んでいます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました