マリアージュロングフィンとはどんなメダカ?特徴・固定率・飼育方法など解説

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メダカの品種

長いヒレが青白く光るメダカ『マリアージュロングフィン』

飼育環境に気を付ければその特徴を伸ばすことができ、ヒレ長の中では繁殖も比較的容易な品種ですが、普通種よりは難しいところもあります。

今回はそんなマリアージュロングフィンについて解説していきます。

『マリアージュロングフィン』の特徴

横見をすると、ヒレがヒラヒラと長く、青白く光ってる特徴があり、上から見ると白いメタリックのような筋である体外光が入ってるメダカです。

横見が特にオススメで、ラメも少しあり、そのラメが粉雪のように見えてそこもまた綺麗ですよ!

品評会でもマリアージュロングフィンは多く出展されていた様子でした!やはり綺麗なメダカなので、メダカ愛好家の方でも綺麗なマリアージュロングフィンを作ろうとする方も多いと思います。

私も店頭でマリアージュロングフィンを見た際は、もう熱帯魚のグッピーや、ベタのようで驚きました!

ぜひマリアージュロングフィンを見たことがない方は、横見で現物を見てみてください。

これはメダカなの!?と驚きと感動を味わうことができると思います。

上から見ても体外光が美しく、長いヒレがチラチラと見えるのも綺麗です。

そんなマリアージュですが、どのように作出されたのかというと、鱗光にモルフォを掛け合わせて作出されたそうです。

この鱗光とモルフォを何故掛け合わせたかというと、「尾ビレの外苑にグアニンのヒレ光を入れたかった」という風に垂水さんは語られています。

この掛け合わせにより作出されたマリアージュはヒレがフサフサでヒレ光が入る綺麗なメダカに仕上がり、鱗光とモルフォの相性がよくマッチしていることからマリアージュと名付けたそうです。

鱗光とは?

鱗光の作出経緯は、垂水ロングフィン+鱗血統+黄色の色素の掛け合わせにより作出されたと言われています。

鱗光から派生している品種は多くあります。

  • ブロンズ
  • ブロンズ紅白
  • 鱗光紅白
  • グリーン
  • エメラルドフィン
  • 王妃

このように鱗光からは色々な派生系があります。

そしてここで出てくる垂水ロングフィンと鱗血統は何なのか…?

垂水ロングフィン

メダカのヒレ長のバリエーションの1つに、ロングフィンというものがあります。

ロングフィンは、背びれと尻ビレが伸びていくのですが、このヒレに入る筋のことを軟条と言い、くし状にこう伸びるようなオスのみに現れる特徴です。

そして垂水ロングフィンは、従来のロングフィンとは明確に違うところがあり、ヒレの先が分岐しフサフサな感じで更に伸びる特徴があります。

鱗血統

メダカの品種の中に体外光の特徴を持つ幹之という背中が光っているメダカがいるのですが、この鱗血統というのは背中全体が光っているというよりも、鱗一枚一枚の形が明確であり、くっきり光っています。

モルフォ

モルフォという品種は、2019年に田中拓也さんという方が作出されているメダカです。

どういう特徴のメダカかというと特徴としてはヒレにあり、尾ビレの形は扇状であり、ヒレの縁が丸みのあるギザギザのようになり、ヒレが光るヒレ光が綺麗なメダカです。

モルフォも続々と進化し様々な派生のある品種で、

  • モルフォ亜種
  • ホワイトモルフォ
  • ホワイトモルフォ亜種
  • ブラックモルフォ
  • ブラックモルフォ亜種
  • ルアンモルフォ
  • ルアンモルフォ亜種

これらの品種がいます。

気になる固定率、繁殖について

マリアージュロングフィンは雌雄判別がわかりやすく、初心者の方でも雌雄を見分けるのが容易なメダカでもあります。

雌雄の見分け方ですが、ヒレが大きくなるのはオスだけで、メスはオスほど大きくはならないのです。

マリアージュロングフィン【オス】
尻ヒレが長いのがオスです
マリアージュロングフィン【メス】
尻ビレが短いのがメスです

オスとメスがわかりやすいのって初心者の方にはいいと思うんですよね。

私が初心者の時は、ユリシスのオスとメスの判断がよくわからなかったです…今思うと、稚魚の時はわかりづらいので、卵を産むくらいの若魚まで成長した時に選別がいいですよ!

そしてこのマリアージュロングフィンは若魚ちょっと手前でもオス・メスがわかりやすい品種だと思います。

選別の時にオス・メスがわかりやすいので選別時はサクサクできると思います。

そしてヒレ長系の品種は受精率が低いとされているそうですが、私の場合は特にそんな印象はないんですよね。

普通に繁殖させています。

ただ何故そのようなことが言われているのかを考察すると、オスのヒレが長いことが原因だと個人的には思っていて、たぶんメスは泳ぐのが速く、オスはヒレが長いので邪魔になり、メスに追いつけないのでは?と思っています。

なので、繁殖させる際はセリアのスタッキングボックスは1ペア入れるのに丁度いい大きさなので、引越しして交配させています。

飼育方法について

マリアージュロングフィンの飼育に関しては、特徴である光の入る長いヒレと、体外光の表現をできるだけ伸ばす飼育がいいと思います。

作出者である垂水さんは28度で飼育をされていているそうで、硬水でpHは弱アルカリ性ぐらいがいいという風に言われております。

そして飼育密度は過密にはしないほうがいいという風に言われていて、13リットルとかで6匹前後ぐらいという感じで、2リットルに1匹のゆったり広々とした飼育がいいという記述があります。

つまり広い容器で1匹辺り2リットルの硬水でPHは弱アルカリ性の高水温28℃がいいと言うこと。

広々飼育する理由としてメダカは広い容器のほうが成長が早いと言われているので、ヒレも成長するのではないか、いっぱいヒラヒラさせたほうが伸びるとおもわれます。

体外光の伸ばし方に関する記事はこちらです。

マリアージュロングフィンを購入する際

マリアージュロングフィンの特徴がよく出ている個体を選ぶことが、大事だと思います!ヒレが1番伸びてる個体と、体外光が頭まで入ってる個体がベストだと思います。

私は、メダカ屋さんに出向き、綺麗なマリアージュロングフィンがいたのですが、やはり綺麗な個体だと、まだまだ値段は高いですね。

そこでヤフオクにて、信頼できそうな方から卵を落札しました。

たまたまなのか入札が少なく、非常に安く卵を30+αで購入することができました。

そして卵をすべて孵化させて、記事の写真のように成長させることができました。

ヒレが綺麗で、とても満足しています。

ヤフオクや、Twitterなどのネット販売では、卵詐欺は残念ながらよく被害に遭われる方が多いです。

大事なのは評価、実績のある信頼できる方から卵を購入するほうがいいと思います。

マリアージュキッシングワイドフィン

マリアージュを更に選別交配させて進化したのがキッシングワイドフィンです。

垂水さんのお話だと、種親の条件として尻ビレの付け根から分岐点までの長さがロングフィンの部分(フサフサしてる部分)の長さと比べて、明らかに長いハイフィンタイプと呼ばれるタイプのものを選んできたということです。

これを選んでいくことによってハイフィンタイプを種親にしてきたことにより尻ビレが縦に伸びていき、そして続いて背ビレや尾ビレにも影響が及びそれぞれのヒレを縦にも横にも大きく広げていったそうです。

すると今度は尻びれの軟条の数が増えて幅広になり尾びれと尻ビレの間隔が近いものが生まれていき、選別交配を進めることにその形質は優位に伝わり顕性遺伝することが分かったとのこと。

尻ビレと尾ビレまた背ビレと尾ビレが近づいた姿が恋人同士がキスするように見えることからこの形質をキッシングフィンということにしました。

このように垂水さんは語られています。

キッシングワイドフィンの作出経緯を見るとマリアージュロングフィンの選別交配だけでキッシングワイドフィンが作出されたと思われるのですが、やはりメダカは選別が大事だと改めて思いました。

キッシングワイドフィンにするための選別でどれだけのメダカの中から選んだのですかね…相当な数のメダカから選別容器に入れて選別したと思われるのでその努力は尊敬してしまいます。

2022年後半ではマリアージュキッシングワイドフィンエメラルドフィンタイプという長い名前のメダカも作出されています。

マリアージュキッシングワイドフィンとエメラルドフィンモルフォとの交配により、マリアージュキッシングワイドフィンの体型にエメラルドフィン由来の黄色色素が入るメダカで、略称【エメキン】と呼ばれています。

マリアージュロングフィンの卵を採卵し、孵化させて育てていると、頭が黄色いマリアージュロングフィンがたまに出てきていたのですが、黄色い頭同士を交配させてエメキンモドキを作れないかなと思っています…頭が黄色、ヒカリ体型、ヒレ光、ロングフィンの形質になってきていますが、綺麗なメダカになるまで、先は長いです。

まとめ

ヒレが長く、青白く光って見えるマリアージュロングフィン。時間を忘れてしまうほど優雅で綺麗なメダカです。

メダカのオス、メスの判断は初心者である時は非常に難しく、プロの方でも100%間違えない保証はないと言えるほど難しいことですが、マリアージュロングフィンはわかりやすい品種なので、初心者の方の雌雄判別の勉強には最適だと思います。

オススメの飼育は、広々ガラス水槽で飼育し、マリアージュロングフィンの優雅な泳ぎを楽しむのがいいと思います。

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