メダカでも可能なアクアポニックスとは?育てられる野菜や植物も解説

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アクアポニックスは魚を飼育している容器で、植物や野菜を一緒に育てられるハイブリッドな飼育法です。

このアクアポニックスは魚の出すアンモニアや、餌の食べ残しなどによる、富栄養化した飼育水を植物や野菜が吸収し、浄化してくれることにより水換えの頻度を遅らせ、苔の発生さえも抑えてくれます。

野菜などの地上に生えている植物は、土の中の水分や栄養を吸収するので、常に水に使っている水生植物と段違いに水質を浄化してくれます。

このアクアポニックスはメダカでも可能であり、容器を多く使うことのあるメダカ飼育では水換えが大変なので、いかに楽してメダ活をするのかが重要だったりします。

水換え不要!とまではいきませんが、水換えが大変だと思っている方の参考になればと思います。

目次

アクアポニックスとは養殖魚と植物の共存

自宅のアクアポニックス

アクアポニックス (Aquaponics) とは、養殖魚と植物を一体的に栽培する技術・システムのことです。

養殖魚が生活する飼育水には、養殖魚から出た糞や尿などの排泄物があり、濾過バクテリアにより、アンモニアなどの有害な毒素を、ほぼ無毒とされる硝酸まで分解します。

この硝酸などの毒素が蓄積していくことが水質悪化と言われ、一般的には水換えにより毒素を薄めていきます。

アクアポニックスでは、この濾過バクテリアによって分解された毒素を栄養として吸収し植物・野菜を育て、植物・野菜は栄養分を消化するとともに水質浄化と酸素を養殖魚に還元するという循環型の栽培方法です。

このような循環型のシステムは、養殖魚と植物が共存しているため、自然な環境を模倣しているとされています。

アクアポニックスは水換え不要って本当?

植物・野菜の働きにより飼育槽の水は浄化されますが、水換えが不要になるわけではありません。

飼育している魚の匹数にも関係し、植物・野菜が浄化しきれない場合もあるためです。

自分の場合は3ヶ月〜6ヶ月の間で水換えをしていますが、特に魚が弱るなどもなく飼育できています。

水は蒸発して減ってはいくので、日々の足し水と、メダカへの餌は必須です。

なのでメンテナンスフリーになるわけではありません。

アクアポニックスの始め方

アクアポニックスを始めるのはとても簡単です。

魚を飼育している水槽の水が、栽培槽に植えられている植物・野菜の根に通ればいいのです。

簡単に言うとこれだけなのですが、具体的に解説すると、5ステップになります。

アクアポニックスの始め方
  1. セットアップ: アクアポニックスを設置する場所を選びます。屋外と屋内どちらでも可能です。初めて水槽を設置する場合は水槽を洗剤などを使わずに洗い、水を張り、1〜2周間は水を循環させて濾過バクテリアを定着させ、水質の調整などを行います。
  2. 水質の調整: アクアポニックスの水を調整し、pH値や酸素濃度などが適切な範囲になるよう調整します。
  3. 魚の選定: アクアポニックスに適した魚種を選定します。個人的にはメダカ、金魚がオススメです。屋外、室内でも育てられる魚種は変わってきます。屋外で熱帯魚となると、日本の冬は寒いので、適していません。なので適合性や水質などに注意して選びます。
  4. 植物・野菜の選定: アクアポニックスに適した観葉植物や野菜を選定します。植物も屋外と室内で育てられる植物が変わってきます。太陽光などの光の強さや気温などに注意して選定します。植物同士の適合性も重要なポイントです。
  5. 管理: アクアポニックスの水質や魚、植物・野菜の状況を定期的にチェックし、必要に応じて調整を行います。

これらのステップを踏むことでアクアポニックスの運用を始めることができます。

初めてのアクアポニックスを始める場合は専門家に相談することも有効だと思います。

室内でアクアポニックスもできます。最近ではオシャレに飾れるアクアポニックスも増えてきています。

アクアポニックスにオススメな観葉植物

  • ガジュマル:根が太く、精霊の宿る木として知られる見た目が可愛らしい木であるガジュマルは、室内での光では光量が足りないので、陽が当たる場所で育てるのがいいです。直射日光は葉焼けする可能性があるので注意しましょう。
  • ポトス:緑色の葉と白色の葉を持ち、垂れ下がる枝や茎があることが特徴です。果物や種子を作らないので、花や美しい葉が主な見所となります。さまざまな種類があり、室内装飾用として人気があります。照明や湿度に適応しやすい性質もあり、手入れが簡単なため、初心者にもおすすめです。

インテリアとして観葉植物を育てられるのもアクアポニックスの楽しみの1つで、観葉植物であれば、水槽の浄化だけでなく空気の浄化までしてくれるのもポイントです。

大きく育つ観葉植物もあるので、大きく育つ観葉植物は育てられないことはないのですが、水槽に負担をかける場合もあるので注意してください。

アクアポニックスにオススメな野菜

浮かべるアクアポニックス【バジル】
  • 小ネギ:個人的オススメNo.1です。スーパーで買ってきた小ねぎを緑を少し残して、そのまま植えるだけでリポベジできます。何より虫が付きにくいのが1番嬉しいポイントです。
  • ミックスレタス:あまり強い光を必要としないので、日陰でも育ちます。オススメは室内です。レタスの葉は虫の大好物なので、すぐ虫が付き食べられてしまうのですが、室内であれば虫が付かないです。
  • 豆苗:リポベジの代表格とも言える豆苗も育てやすいのでオススメです。育ちも早いので、リポベジすると日に日に育つのが目に見えてわかるほどです。そして何より安価なところも嬉しいです。
  • 大葉:虫が付きにくいと言われる大葉ですが、普通に虫が付きやすいので、室内での飼育がいいと思います。大葉は強い光をあてすぎると葉が固くなって美味しくない場合があります。大葉は弱い光を好みます。
  • バジル:ハーブ類も虫が付きにくいと言われますが、虫は付きます。ハーブ類は弱い光好むので室内での栽培が向いていると思います。
  • ミント:虫避けとして屋外のアクアポニックスで育ててますが、あまり効果はないように思います。ミントは地植えだけはしないように注意してください。葉っぱや、茎、根などが地面に落ちて気づかないでいると、大変なことになる場合があります。

自分は虫嫌いな人なので虫が付きにくいなどで選んでいるところがあります…基本的にはどの野菜も育てることができます。

ただ栽培可能なだけであり、野菜それぞれの特性などを知らないと難しいので、誰でも簡単に野菜を育てられるわけではないので注意が必要です。

今回、紹介した野菜は比較的初心者の方でも育てやすい野菜です。

アクアポニックスで飼育しやすい魚種は?オススメは?

アクアポニックスでは基本的に海水魚でなければ、何でも飼育できますが、魚と植物の相性は考えないといけないです。

熱帯魚×寒いのが得意な植物などの組み合わせは選ばないほうがいいと思います。

魚と植物のバランスがとても重要です。

メダカ

アクアポニックスで育てる場合、過密飼育で育てるほうが排泄物も多いので植物の栄養としてもいいです。本来であれば過密飼育は避けるべきですが、アクアポニックスであれば改良メダカの色鮮かな群泳を楽しめるので、オススメです。

金魚

自分は【らんちゅう】が金魚の中では大好きなのですが、金魚は水槽で飼育するとすぐ苔が生えてきて汚くなったり、苔対策で水草を入れても、突かれて食べられてしまったりして、クリアウォーターで金魚を飼育するのを諦めていたのですが、アクアポニックスと出会って驚きました。

金魚は水を汚しやすい魚種ですが、アクアポニックスではそれは好都合に変わり、植物の栄養として吸収され、植物の育ちが早い印象を受けます。アクアポニックスであれば植物が水を浄化してくれるので、苔も生えづらいです。

アカヒレ

よくパイロットフィッシュとして水質の調整で活躍したり、コッピーなどと言われ人気のある魚種です。パイロットフィッシュで使われるので水質の変化に強く、とても丈夫な魚種なので、魚を飼育したことがない初心者の方でも飼いやすいのでオススメです。

グッピー

観賞魚として人気の高いグッピーは熱帯魚なので、室内での飼育となります。

グッピーの群泳は色鮮やかで、とても綺麗ですが、過密飼育するとあっという間に水が汚れてしまいますが、アクアポニックスであれば水の浄化能力が高いのと、栄養ある水のおかげで植物の育ちもいいです。

寒さには弱いので日本の冬で屋外飼育はできません。ヒーターは必須です。

ネオンテトラ

熱帯魚の群泳の代表格なのでは?とも思える熱帯魚です。

大体の方が、2匹3匹ではなく、30匹50匹と買って、群泳を楽しんでいる方も多いと思います。

熱帯魚なのでヒーターは必須で、メダカと同様に過密飼育で群泳を楽しむことのできるアクアポニックスとの相性はいいです。

ベタ

小さい容器でエアレーションなし、ろ過フィルターなしで飼育するイメージがありますが、できれば大きい容器のほうがベタにはいいです。混泳や、2匹で飼育すると喧嘩してしまうことがあるので、アクアポニックスを小さく始めたい方にオススメだと思います。

ミナミヌマエビ

アクアポニックスで飼育することは可能ですが、エビは水質に敏感で、購入してきた観葉植物や、野菜の苗の根についている土はよく洗い流したほうがいいです。農薬などがついていると、植物を植えた際、エビが暴れて、最悪落ちてしまいます。

ヤマトヌマエビの繁殖は難しいのですが、ミナミヌマエビの繁殖は気づいたら増えてしまうほど、条件が合えばドンドン増えていくエビです。

メダカとの相性もよく、自分は一緒に飼育し、食べ残しを食べてもらっています。

コリドラス

底床をツマツマとホジって他の魚の食べ残しを食べているイメージのあるコリドラスですが、意外と大食漢で、よく餌を食べているので、水が汚れます。植物が水を浄化するのでアクアポニックスに向いているのと、水底にいることが多いので、水槽の高さを低くしたテラリウムのようなアクアポニックスにすることも可能です。

基本的にはどの魚種でもアクアポニックスは可能なのですが、魚種と植物の育てられる環境を同じ土台にすることが重要です。

寒いのが得意で暑いのが苦手な植物と、熱帯魚では相性が悪いと言えます。

アクアポニックスのメリット

飼育場環境
  1. 資源の効率的な利用: 養殖魚の排泄物を使って植物を育てることで、肥料や水などの資源を効率的に利用できます。
  2. 環境に優しい: 循環型の栽培方法により、環境負荷を減らすことができます。
  3. 水使用量の削減: 一般的な農業方法より水使用量が少ないため、給水コストの削減や水資源の節約にもなります。植物が水を浄化してくれるので水換え頻度が減り楽になります。
  4. 食品の自給自足: アクアポニックスにより、自宅で養殖魚と植物を栽培することができるため、食品の自給自足が図れ、アクアポニックスで育てた野菜は、必然的にオーガニック野菜です。
  5. 家庭菜園としての利用: スモールスケールでアクアポニックスシステムを構築することができるため、家庭菜園としての利用もでき、アクアリウムと植物・野菜を同時に楽しめる
  6. 植物・野菜の日々の管理:虫などの対策などの管理はあるが、飼育層の飼育水を使うので植物や野菜の栽培は水やりをする必要がない
  7. 水槽のガラス面のメンテンス:富栄養化した水は植物・野菜が吸収してくれるので、苔が生えにくくなる

アクアポニックスのデメリット

  1. 手間がかかる: アクアポニックスの運用には養殖魚と植物の選定、水管理、栄養分の調整などが必要になります。これらの業務は定期的に行わなければならず、手間がかかります。また、メダカと植物・野菜の両方見ないといけない。
  2. 経費がかかる: 水槽や養殖魚、植物、肥料などの費用がかかります。また、水槽の故障などの維持管理費用も発生する可能性があります。
  3. 技術が必要: 養殖魚と植物の選定、水管理、栄養分の調整などには専門的な知識や技術が必要となります。植物・野菜に虫がついても農薬は使えないです。
  4. 水槽のスペース: 水槽はかなりのスペースを必要とします。また、水槽を設置する場所には特定の条件(環境温度、湿度など)が必要である場合があります。
  5. 養殖魚の生存率: 養殖魚の生存率は不確実であり、死亡率も高いことがあります。
  6. 水槽の水が減りやすい:植物・野菜は水を吸収するので、意外と水減りが早いのでこまめな足し水が必要です。
  7. 水草は育てられない:富栄養化した水は植物・野菜が吸収するので、水草を育てられなくはないのですが、どちらかにしたほうがいいと思います。

このように、アクアポニックスには意外と手間や経費がかかること、専門的な知識や技術が必要なこと、スペースが必要なこと、養殖魚の生存率の不確実さなどがデメリットとなります。

アクアポニックスの注意点

アクアポニックスを正常に運用するためには、以下の注意点を押さえておくことが重要です。

  1. 水質管理: 水質が不安定になると魚や植物が生存することが困難になります。水質は定期的に測定し、必要に応じて調整することが大切です。
  2. 水温の管理: 魚や植物が生存するためには適切な水温が必要です。水温が不安定になると魚や植物の生存状況が悪化することがあります。
  3. 餌の管理: 魚に適切な餌を与えないと健康状態が悪化します。餌は定期的に与え、過剰に与えないよう注意することが大切です。
  4. 浄水器の使用: 水質が悪化すると魚や植物が生存することが困難になります。浄水器を使用することで水質を維持することができます。
  5. 植物の管理: 植物が過剰に成長すると水質が悪化することがあります。植物は定期的に整理し、適切なサイズに保つことが大切です。

これらはアクアポニックスに必要な注意点であり、適切に運用することでアクアポニックスを正常に運用することができます。

まとめ

アクアポニックスは、魚の養殖と植物の栽培を同時に行い、その循環によって水の浄化を行うシステムであり、自宅で手軽に始めることができ、無農薬で新鮮な野菜や魚を育てることができるため、近年注目を集めています。

アクアポニックスを始めるには、セットアップや水質の調整、魚や植物の選定、管理などが必要です。また、デメリットとして初期投資費用がかかることや、管理が煩雑になることが挙げられます。

アクアポニックスで育てられる魚には、メダカや金魚など様々な魚種を育てることができますが、海水魚は植物を育てるうえでは難しいです。

観葉植物や野菜は、栽培槽をどう設置するかによりますが、設置場所によっては背の高くなる植物や、重量のある野菜、比較的乾燥が好きな植物などは難しいと思います。

アクアポニックスは、水を循環させることで水の浄化を行い、新鮮なオーガニック野菜や魚を飼育することができます。

今後さらに需要が増え、発展していく可能性があります。

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