セリアのメダカ飼育ケースを改造してみました|稚魚や針子の飼育、とびっ子や種親の隔離にも使えて便利になりました

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100均

セリアのアクアリウムコーナーに売られているメダカ飼育ケース。

タモ網を立てられたり、オーバーフロー加工もされていて、とても高機能な飼育容器で、屋外メダカ飼育のことをよく考えて作られている商品だと思います。そしてこのメダカ飼育ケースは、NVBOX13に2個入れると、これは狙ったのでは?と思うほどぴったりサイズなのです。

NVBOX13に2個入れて、いざ使用してみると水量が確保できず、屋外で使用するには日陰で使う、すだれを掛けるなどの対策が必要で、日陰やすだれで対策したとしても、水量が少ないので、メダカが大丈夫か心配になってしまいます。

NVBOX13にも水を入れて暑さを和らげようとしても、メダカ飼育ケースが水に浮いてきてしまい、うまく使用することもできません。

このセリアのメダカ飼育ケースを改造してうまいこと使う方法はないか?ということで、作成してみました。

材料はNVBOX13以外は100均で手に入ります。穴あけ加工するための道具や工具などは揃える必要はありますが、使う工具などは、屋外メダ活でDIYをするには持っておいて損はないものだと思います。

この記事では、自分のようにセリアのメダカ飼育ケースを購入したけど、水量が少なくてどうしよう?と思っている方や、

  • 稚魚、針子の水換えを楽にする方法はないか?
  • 飼育場が狭すぎて容器をたくさん置けない方
  • 一つスペースでとびっ子を隔離したい方
  • 種親の隔離容器

これらの考えがある方の参考になれば幸いです。

いきなり完成品紹介

いきなり完成品の写真ですが、使用期間はまだ短いですが、使い心地はよく、使いやすいです。

写真だけみると、セリアのメダカ飼育ケース(長いので以降セリアケースと略します)だけに水が入っているように見えますが、NVBOX13の水面とセリアケースの水面の高さは一緒なので、許容範囲の水量は確保できていると思います。それでも真夏の直射日光の下ではNVBOX13の水量は少ないとは思いますが、セリアケース単体と比べれば、かなりの水量アップには違いないと思います。

セリアケースに穴を開けているので水に浮いてくることもないですし、セリアケースを取り出すだけで、セリアケース内の水が抜かれ、NVBOX13の水を換えて、セリアケースを再度戻せば、メダカを移すことなく水換えができます。

成魚であれば、ポンプなどで水を抜いて水換えは容易ですが、稚魚針子はできれば網で掬いたくはありませんし、小さいので掬い忘れてしまうこともあるかもしれません。

稚魚針子の場合は水換えはあまりしないほうがいいですが、どうしても水換えが必要な場合がある時、この容器で飼育していれば、移す必要がないので簡単に水換えできるメリットがあります。

NVBOX13から取り出しても、水が完全に抜ける訳では無いので、このまま移動もできますし、メダカをこの中にお玉で入れていっても、水が抜けてくれるので、溢れることもありません。

また、NVBOX13にもオーバーフロー加工しているので、雨対策も考えています。

デメリットは穴あけ加工などの作業が必要なことぐらいだと今のところは思います。

セリアのメダカ飼育ケース

こちらがメダカの飼育容器である、セリアケースです。メダカ以外でも使用できますが、ミナミヌマエビや、メダカのような小さい魚でないと水量の関係で飼育難易度は上がってしまうと思います。

水量が少ないと言っていますが、商品に貼られているシールに記載されている水量は2.4リットルで、やはり心許ない水量です…。

メダカ飼育では、メダカ1匹1リットルと言われていますが、個人的には2リットルほどの水量でゆったり飼育が望ましいところです。その考えでいえば1匹…1匹1リットルでも2匹までしか入れられないことになります。稚魚、針子であれば10匹くらいはいけるのかな?ぐらいだと思います。

網や器具を挿せる加工、オーバーフロー加工までされていて、これでもうちょい水量があれば、初心者の方にもおすすめできると思いますが、メダカの飼育難易度を下げる方法は屋外飼育で、たっぷりの水量なので、この容器で飼育するには知識や経験は必須だと思うほど飼育難易度高いのではと思います。

反対側の面には、謎のくぼみがあります。

このくぼみの説明がないので、個人的見解は、ここから水を捨てるのかな?と思っていますが、いざこのくぼみから水を捨てると、オーバーフロー加工からも水が流れるので、非常に使いづらいです。違う使い方があるのかもしれませんが、自分にはわかりません…。

水量が少ない以外は非常によく考えられていてとてもいい商品だと思います。

加工前

加工する前にNVBOX13にセリアケースを入れてみたこの写真。

この状態だと、暑さ対策でNVBOX13に水を入れたとしても、セリアケースの背が低いので、大してNVBOX13の中に水が入りませんし、水を多く入れてもセリアケースが浮かんできて、使い物にならないや使いづらくなったりします。

NVBOX13の底上げとセリアケースが水に浮いてこないように加工する必要があります。

使用する材料や工具

使用した材料や、工具を紹介します。

NVBOX13

セリアのメダカ飼育ケースが2個ぴったり入ります。別の容器でも問題はありませんが、他を使うメリットはないと思います。

色に関しては今回は黒で作成していますが、別の色でも作成は大丈夫です。ただ、クリア容器は紫外線に弱いのと、割れに関して非常に弱いのであまりお勧めはしません。また、白は熱くなりづらいイメージがあるかもしれませんが、直射日光の下ではどの色も高水温になるため、すだれ等の暑さ対策は必須です。

【セリア】メダカ飼育ケース

今回の主役で、セリアに売られています。発売当初は品切れが多かったですが、最近では4つぐらいは置いてある印象です。(地域差はあります)

【ダイソー】どんとキャット(猫よけ)

ダイソーに売られているどんとキャット(ワイド正方形)です。

このサイズで2個分作成できます。大きいサイズで100円のほうがコスパは良くなると思います。

【ダイソー】網戸補修シール

ダイソー以外の100均にも売られていますが、シールの部分と、網の部分がしっかり分かれているタイプを購入してください。なかには完全シールだけで、網に見えるイラストが書いてあるだけの物もあるので、注意してください。

【ダイソー】強力瞬間接着剤ミニ使い切りタイプ

網戸補修シールだけで作成する場合は不要ですが、あくまでシールですし、水に浸かっているので剥がれてくる可能性があるので、接着剤でつけておくほうがいいと思います。接着剤でなくてもバスコークなどのシリコンでつけるのもいいと思います。

接着剤や、シリコンを使う際は水に漬けて1日放置し、アク抜きをしたほうがいいです。

インパクトドライバー

プラスチックに穴が開けばいいので、手動のキリやヤスリなどで加工することも可能ですが、時間がかかるので時短のためにも必要です。

電動工具なのでメーカーや商品によって当たり外れがあり安くても良い物はありますが、マキタのインパクトドライバーは丈夫なのでお勧めです。

購入の際は、バッテリーと充電器、ケース付きかどうかは確認したほうがいいです。安いと思ってもバッテリーや充電器が付いていないことがあるのには注意が必要です。

ドリルキリ

今回使用したのは3.5ミリのキリです。

色々なサイズのあるセットでの購入がお勧めです。

六角軸軸付砥石25mm

プラスチックに穴を開ける用として使用しています。

NVBOX13などのプラスチックに穴を開ける際、大きい穴を開けようと思うとドリルキリではプラスチックが割れてしまうことがあります。特にDIY初心者の方は、割ってしまうことが多いです。

自分は、容器が割れてしまうともう使えないですし、何より勿体無いので、割れないようにこの砥石で削って穴を開けています。

少しずつ削って穴を広げているので、ドリルキリや、ホールソーでよくある突っ掛かりや振動で割れるということは今までないです。

穴開けはホールソーを使用するイメージが強いですが、ホールソーは同じサイズの穴を何個も開ける場合は重宝しますが、砥石でプラスチックに穴を開ける場合は砥石がすり減ることはほぼなく穴を開けるだけでなく、砥石なので削ることもできるので、使用用途によっては砥石のほうが幅広く使えると思っています。

ただ早く穴を広げようと力任せに開けてしまうと割れることはあるので、ゆっくり丁寧に開ける必要がありますが、インパクトドライバーであれば、そんなに時間はかからずにすぐ削れて穴が開きます。

インパクトドライバーで使用する際は、六角軸軸付であることを確認してから購入してください。六角軸軸付きでない場合、アタッチメントドリルチャックが必要になります。

作成方法

怪我に注意し、自己責任での作業をお願いします。ドリルや、ハサミを使用するのでご注意ください。

NVBOX13の加工

NVBOX13の底上げをする為にどんとキャットを半分に切っていきます。半分で使用すれば2個分になります。

半分にカット後、そのままではNVBOX13には入らないので、さらにカットし調整します。

カット位置は写真の通りにすれば収まります。

これで底上げ完了です。

これでセリアケースを入れた際、高さが上がるので水量がアップします。

NVBOX13のオーバーフローの為の穴開けをしていきます。

3.5mmキリで取手に沿わせて穴を開ければいい位置になります。

六角軸軸付砥石25mmで、容器内側から穴を広げます。

外側から見て取手に当たるくらいまで穴を広げれば個人的には丁度いい位置だと思います。

水位の位置は個人差があると思いますので、あくまで参考程度でお願いします。

穴開け後に水を張り、水深を見るとこんな感じです。

水になるべくなら浸からないほうがいいと思うので、外側から網戸補修シールを貼ります。

NVBOX13には網戸補修シールは必ず貼らなくてもいいと思います。

網戸補修シールを貼ると、不意に逃げ出した針子が流れなくはなると思いますが、藻がやゴミが詰まりやすくなり、オーバーフローが働かないこともあると思います。

NVBOX13の加工は以上です。

メダカ飼育ケースの加工

写真のように横に穴を開けていきます。

自分は水深2cmは水が残るようにして加工しましたが、穴の位置は自由でいいと思います。

今回は35mmの位置に穴を開けました。

3.5mmキリで下穴を開けます。

六角軸軸付き25mmで貫通するまで穴を広げていきます。

割れることもあるので、ゆっくり丁寧に開けます。

裏に手を当てると割れづらいですが、手を怪我しないように注意してください。

穴が貫通したら、ハサミやカッター、デザインナイフなどでバリ取りをします。

バリを綺麗に取らないと、網戸補修シールがうまく貼れない、剥がれやすくなることがあるので注意です。

網戸補修シールを貼ります。

NVBOX13と同様に外側から貼りました。

内側も外側も水に浸かるのでどちらからでもいいと思いますが、念のため外側にしました。

接着がシールなので、水に浸かると剥がれる可能性があるので、粘着テープの無い部分でセリアケースに接着剤が付く四隅に瞬間接着剤で固定します。

セリアケースの加工も完了です。

この容器にフロート(浮き)をつければ、わけぷかのように浮かべる隔離容器としても使用できます。

まとめ

今回はセリアのメダカ飼育ケースと100均素材を使って、稚魚針子、とびっ子、種親の隔離にも使える水換えが簡単にできる飼育容器を自作しました。

セリアのメダカ飼育ケースはとてもいい商品ですが、そのままでは水量が心許ないので、なかなか使用する場面がなく、メダカグッズに埋もれてしまっていましたが、この使い方に変えてから、何個も作って狭い飼育スペースを有効活用することができました。

メダカ飼育は品種ごとに分けて飼育していると飼育容器が多くなり、水換えが億劫になることもありますが、メダカを移動もせず、ポンプも使わずにとても簡単に水換えができるので、作って良かったなと思っています。

1人でも多くの方にこの飼育容器を参考に真似て自作してもらえたら嬉しく思います。

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