メダカを飼育していると、たくさんの品種がいるので、気がつくとお庭はメダカ容器だらけになる人も少なくないと思います。
特に屋外で飼育していると、庭一面メダカ容器になってしまい、カルキ抜き剤で水換えするにも限界があり、大変です。
そこで便利なのがマーフィードです。
マーフィードは水の浄化装置で、水道水に含まれる塩素や不純物を取り除くことで、水質を改善し、メダカを健康的に飼育することができます。
特に、水質管理が重要なメダカ飼育において、その効果は抜群です。
また、水換えの際にカルキ抜きが不要であることが大きな利点です。
このレビューでは、屋外でメダカを飼育する際にマーフィードを導入するメリットとデメリット、塩素除去能力を詳しく見ていきます。
結論として、マーフィードはメダカ飼育に非常におすすめのアイテムで塩素はしっかり取り除けるので、メダカの水換え、足し水が非常に楽になります。
マーフィード浄水器の購入を迷われている方の参考になれば幸いです。
※屋外での使用はメーカー非推奨なので自己責任でお願いします。
ちなみに、私が導入したのは持ち運び特化のスタンダード・ネオです。
\持ち運びに特化したネオ/
\持ち運びする予定がないならクラシック/
マーフィード浄水器の特徴
マーフィードは、水道水の塩素や不純物を除去する浄水装置です。
これにより、メダカの健康を守り、水質を安定させます。また、水換えの際にカルキ抜きが不要なのも大きな利点です。
フィルターシステム
マーフィードには、ナチュラルコットンフィルターとファイバーカーボンフィルターが搭載されています。
主に大きなゴミや不純物を物理的に除去するフィルターです。これにより、水の中に浮遊する汚れをキャッチし、次のフィルターが効率よく機能するようにします。
【交換目安】
30〜50トンの水量、フィルターが汚れている時、6ヶ月以上使用した時、または目詰まりによる水流低下が見られた時。
残留塩素や微細な不純物を吸着除去するフィルターです。これにより、水道水をメダカに優しい水質に変え、健康をサポートします。
【交換目安】
30〜50トンの水量、残留塩素が検出された時、6ヶ月以上使用した時、または目詰まりによる水流低下が見られた時。
2つのフィルターは消耗品なので時期がきたら交換が必要とされていますが、あくまでも目安です。
使用する環境や頻度によっては1年以上使えた!という声が多く、なかには2年以上問題なく使えている方もいますので、コスパはかなり良いと思います。
2つのフィルターの合計価格が約5980円で、これを1年間使用する場合、1ヶ月あたりのコストを計算すると約498円になります。
計算方法: 5980円 ÷ 12ヶ月 = 498.33円/月
1年使えたとすると1ヶ月あたり約498円のコストで使用できます。
2年使えたとすると1ヶ月あたり約249円のコストで使える計算になります。
簡単な設置
マーフィードは、庭の蛇口やホースリールに簡単に接続できる設計になっています。
これはクラシックもネオも簡単ですが、ネオはクイックジョイントがあるので、設置後に仕舞う場合や、再設置もより簡単になります。
カルキの抜けた水が抜けた水が出る
メダカを飼育するうえで、カルキが抜けていない水を使用するのは、メダカやバクテリアにとって危険です。
マーフィードの浄水器に水を通すとカルキが抜けた水が蛇口をひねれば出てくるのは非常に便利です。
特にメダカ飼育では容器が多くなりがちなので、メダカ飼育をガチで趣味にするのであれば、マーフィードは必須級のアイテムです。
カルキはバケツに水を入れて1日放置してもほぼ抜けているのですが、中にはちょっとくらいならとカルキが抜けていない水を使ってしまう人もいるかもしれませんが、これは危険です。
カルキがなぜ危険なのかはこちらの記事を参考にしてみてください。
スタンダード・クラシックとスタンダード・ネオの違い
マーフィードには2つの主要なタイプがあります。
クラシックとネオの違いは何だろう?と疑問に思う方は多いと思います。
使っているフィルターは同じなので、浄化性能としては違いはなく、全く同じです。
では何が違うのかと言うと、2つあります。
- クイックジョイント
- 本体とホースの取り外しがワンタッチでできるため、持ち運びや、収納時に便利。
- リフトハンドル
- 持ち運ぶ際に便利だが、設置場所が固定されている場合は不要だと思います。
違いはこの2つです。
どちらの違いも持ち運びに特化した特徴なので、固定で置いておくならクラシック、持ち運ぶならネオが良いということになります。
なぜネオを選んだのか?結論は移動しないならクラシックでいい
ネオを選んだ1番の理由は、【クイックジョイント】があるからです。
屋外メダカ飼育ではマーフィードの設置場所移動はほぼないと思います。
ですが私の庭は狭い上に日陰があまりないので、マーフィードを専用の自作ケースに入れたとしても、夏場の直射日光では、使わない時のマーフィード内の水温が異常なほど熱くなり、しばらく水を出さないと水温が低くなりません。
そもそもマーフィードは屋内用設計の浄水器なので、軒下などの日の当たらない場所に設置し、ケースに入れてすだれを使用した三段構えの対策が1番いいです。
私は使わない時は日陰に置くようにしているのですが、その時にクイックジョイントが便利で役に立ちます。
クラシックは、クイックジョイントではないので、ホースの取り外しはネオより手間が掛かります。
説明書には『直射日光の当たる場所や屋外には絶対に置かないで下さい』との記載があるので、ケースに入れたから直射日光は大丈夫だと思わないほうがいいですよ。
また冬の時期はマーフィードを屋外に水が入った状態で置いていると水が氷となり、膨張し割れてしまう可能性があるので、冬に入る前に、マーフィードを屋内に仕舞う際もクイックジョイントが生きてくると思います。
日の当たらない場所に設置でき、移動する予定がないのであれば、クラシックでも良いとは思います。
\持ち運びに特化したネオ/
\持ち運びする予定がないならクラシック/
マーフィード開封
今回、購入したのはスタンダードネオです。
さっそく箱の中身を確認していきます!
マーフィード本体を見ていく
こちらがマーフィード・スタンダードネオの本体です。
実物を手元で見たのは初めてなのですが、意外とデカいです。
写真や商品ページで見た時は、頭デッカチで倒れちゃうのかな?と思いましたが、重さもそれなりにあり、安定しているので倒れることはなさそうです。
これに水が入るので、更に安定しそうですが、ホースを取り付けて無理やり引っ張るとやはり倒れると思いますので、注意したほうが良さそうです。
本体左右にホースを取付します。
ネオであればクイックジョイントなので、ホースにアタッチメントを取り付け終われば、簡単に本体から取り外せるのは良いですね。
上から見るとINとOUTが書かれていて初心者でもわかりやすいです。
INとOUTは、逆に取り付けることもできてしまうので、間違えないように注意してください。
INとOUTを逆に取り付けるとどうなるの?
逆に取り付けしたからと言って壊れることはないので、安心してください。
ですが、マーフィード浄水器の本来の効果を得られなくなったり、フィルターの寿命が縮んでしまうことになるかもしれません。
マーフィードの浄水器は、INから入ってきた水をナチュラルコットンフィルターで大きなゴミなどを取り除き、ファイバーカーボンフィルターで塩素や細かな不純物を吸着します。
付属品は何が入っている?
- ワイヤバンド…2
- 蝶ネジワイヤバンド…1
- フィルターレンチ…1
- 塩素テスター…1
- 説明書…1
フィルターレンチはフィルターの交換時に使用するので、使用頻度は高くありませんが、ないと困るので、なくさないように注意しましょう。
手で回らないことはないと思いますが、最初は予想以上に固いし回らないので、水を通す前に一度回して緩めてみたほうがいいです。
いざフィルターを交換する時に、なかなか回らないと苦戦する可能性がありますので注意してください。
私はなくさないように自作のマーフィード専用ボックスの中に入れて使っていますよ。
塩素テスターが入っているので設置後、すぐに残留塩素をテストできるので、嬉しいですね。
別途用意しなければならない物
耐圧ホース(内径15ミリ)
耐圧ホースは別売りなので別途購入する必要があります。
ホースを差し込むニップルは15ミリで設計されているため、耐圧ホースは内径15ミリのホースが必要です!
屋外で使う場合は、透明などの透けている色だとコケが生えてきて、フィルターの寿命が短くなる可能性があるので、注意してください。
私の庭はそんなに広くないので、10mのホースを購入しましたが、それでも長いのでカットして使用しています。
ホースをしっかり片付けたい方はホースリールが良いと思います。
マーフィードの設置
マーフィードの設置方法はとても簡単で始めてでも迷うことなく設置できると思います。
水道蛇口→ホース→クイックジョイント→マーフィード浄水器→クイックジョイント→ホース→散水ノズルの順につないでいくだけです。
注意点はINとOUTを間違えないこと。
水道蛇口側
私は蛇口側はワンタッチで外せるようにしています。
なぜなら屋外でメダカを飼育する際は、マーフィード浄水器を通さずに、塩素を抜かない水道水を使用することもあるからです。
例えば…
- PSBをエビオス錠で培養する時に入れる水は水道水がいい
- メダカの採卵をした際に卵を水に浸す時は水道水を使う
- メダカの容器を洗って完全リセットや、しばらく使わない時
このような場合は、水道水を使うので、蛇口で外せるようにしたほうがいいです。
マーフィードのクイックジョイントで外せばいいじゃん?と思われる方はそれでもいいと思いますが、その場合ホースが付いていることになるので、私の場合は使いづらいです。
必ず必要ではないので実際に使ってみて、個人の使いやすさで変えてもいいと思います。
ホースとクイックジョイントをつなぎます。
つなぐ際は蝶ネジワイヤバンドをホースに入れてから、クイックジョイントにつないでください。
ホースをつなぐのは結構固いので大変です。
蝶ネジワイヤバンドは締めすぎると、クイックジョイントが割れてしまって破損する可能性があるので、注意してください。
蛇口側は完成です。
散水ノズル側
散水ノズル側も取り付けましょう。
散水ノズルは、スライドレバーで水量調節できるタイプがオススメです。
メダカ容器に足し水をする際に水の勢いが強いと、メダカにストレスがかかり、メダカの健康によくはありません。
水量調節ができない散水ノズルの場合は、一度メダカを掬って足し水をするか、バケツに一度水を溜めてから足し水をするなどの方法を取るほうがいいですが、せっかくマーフィードの浄水器を使うのなら、そのまま散水ノズルで足し水をしたいところです。
このタイプの散水ノズルは、スライドレバーで水量を絞って、ゆっくり足し水をすることができるので、私はこのタイプを愛用していますし、このタイプ以外使う気にならないほどメダカ飼育に適していると思っています。
クイックジョイントで本体にホースをつなぐ
マーフィードのクイックジョイントの抜け防止でロックができるようになっています。
ロック部分には、凹凸があり、これが合うとロックが解除され、ずらすとロックされる仕組みになっています。
クイックジョイントとホースの部分で抜けてしまう可能性はありますが、浄水器本体と、クイックジョイントはロックがあるので、この部分に関してはすっぽ抜けてしまうことはないので安心です。
いきなり外れるとかなりビックリするのでロックはしっかりと確認しましょう。
本体につないで完成です。
屋外で使用している様子
マーフィードは屋内用設計なので屋外でマーフィード浄水器を使う場合は、直射日光の当たらない場所に設置する必要があります。
- 紫外線や、雨風によるプラスチックの劣化が早まり、割れてしまう可能性
- 直射日光に当たることによりフィルター内にコケが発生する可能性
- フィルターの劣化や、コケにより交換時期が早くなる可能性
マーフィードを長く使うにはこれらの問題を解決する必要があります。
この問題の対応策として、マーフィード専用ボックスを作り、日光に当たらないようにすることです。
専用ボックスの作り方はとても簡単なので、以下の記事を参考にぜひ自作してみてください。
残留塩素をテスターでチェック
こちらが付属品の塩素テスターです。
塩素テスター単体でも売られているので、マーフィード浄水器は購入していないけど、カルキ抜き剤でちゃんと塩素が抜けているか簡易的に調べたい場合は、購入してもいいと思いますよ。
残留塩素が存在する場合は、水の色が黄色に変色し、色の濃さで計測します。
普通の水道水
使用方法通りに、まずはマーフィード浄水器を通さないで、普通に蛇口から出る水道水を調べてみます。
水道水に塩素テスターの薬を3滴垂らした直後の様子です。
ん〜0.5くらいでしょうか?
この塩素テスターは簡易的なので、しっかりとした数値を見るのは難しいですが、残留塩素があるのは一目瞭然です。
マーフィード浄水器を通した水
マーフィード浄水器を通した水に、同じように塩素テスターを3滴垂らしましたが、無色透明です。
5分ほど様子を見ましたが無色透明で色は変わりませんでした。
しっかりと塩素が抜けているのがわかります。
屋外メダカ飼育におけるメリット
水質の安定化
マーフィードを使用することで、水道水に含まれる塩素や不純物を効果的に除去できます。これにより、水質が安定し、メダカの健康を守ることができるので安心して飼育を続けられます。
メダカの健康維持
浄水された水を使うことで、メダカの体調が良くなり、病気の予防にも役立ちます。清潔な水環境は、メダカの成長や繁殖にとって非常に重要です。マーフィードの使用で、メダカの色が鮮やかになり、活発に泳ぐ姿が見られるようになります。
水換えの手間の軽減
マーフィードを使うと、水換えが簡単になり、手間が大幅に減ります。
浄水された水をそのまま使えるため、バケツリレーの必要もなくなります。
おそらくマーフィードを購入しているほとんどの方がこのメリット目当てな気がします。私もその一人です。
スタンダード・ネオはクイックジョイントとリフトハンドル付きで、簡単にホースの着脱や移動が可能です。
環境への影響と持続可能性
マーフィードは、環境に優しい設計になっています。水道水を浄化して再利用することで、無駄な資源消費を抑えることができます。また、フィルター交換が容易で、長期間使用することができます。
屋外メダカ飼育におけるデメリット
初期コストと設置の手間
マーフィードの導入には初期コストがかかります。スタンダード・ネオは特に高機能で価格も高めです。
また、初めて設置する際にはホースや接続部品の用意が必要です。
設置自体は簡単ですが、初めての方には少し手間に感じるかもしれませんが、カルキ抜きが必要なくなるというメリットのほうが大きいと思います。
メンテナンスの必要性
マーフィードのフィルターは定期的に交換する必要があります。フィルターの寿命は使用量や水質によって異なりますが、半年に一度の交換が推奨されていますが、実際はもっと長く使えるのでは?と思います。
これは実際に使用して、どこまで使えるのか調べる必要があると思っています。
それでもずっと使える訳では無いので、フィルター交換が手間に感じる人もいるでしょう。
他の水質管理製品と比較した短所
他の製品と比べると、マーフィードは少し高価です。初期投資が大きいため、コストを重視する方には向かないかもしれません。
また、他の簡易的な浄水器と比べて、設置やメンテナンスの手間が若干多いですが、多くのメダカ愛好家や、アクアリストの方が使用しているので、他の浄水器よりも優秀なのがわかります。
まとめ
総合評価
マーフィードは、水質管理において非常に優れた浄水装置であり、メダカ飼育において大きなメリットをもたらします。
また、水換えの際にカルキ抜きが不要である点が大きな利点です。
清潔で安定した水質を維持できることで、メダカの健康をサポートし、成長や繁殖を促進します。
どのような飼育者におすすめか
- 初心者から上級者まで: 設置が簡単で使いやすいため、誰でも安心して使えます。特に初めてメダカを飼う方には、手間が少なくて済む点が魅力です。
- メダカを健康的に飼育したい方: 高い浄水能力により、安定した水質を維持することができるので、メダカを健康的に育てることができます。
- 多くのメダカを飼育する方: 大量の水を必要とする場合や、複数の水槽を管理する場合にも便利です。効率的な水換えが可能になります。
メンテナンスとコスト
初期投資が必要ですが、長期的にはフィルター交換だけで済むため、維持コストは比較的低く抑えられます。半年に一度のフィルター交換が推奨されていますが、実際はもっと長く使えるという声が多くあります。
- 1年使えたとすると1ヶ月あたり約498円のコスト
- 2年使えたとすると1ヶ月あたり約249円のコスト
ですが、メダカの健康を重視するのであれば、フィルター交換はしたほうがいいとは思います。
今後の展望
メダカ飼育の人気が高まる中、マーフィードのような高性能な浄水装置はますます重要になるでしょう。今後もユーザーのニーズに応じた改良が期待されます。
例えば、さらに使いやすいデザインや、より高性能なフィルターの開発などが進むといいなと思いますが、やはり1番思うことは、紫外線対策済みの屋外メダカに特化したマーフィードが出たらいいなとは思います。
最後に
メダカ飼育を楽しむためには、良好な水質を維持することが不可欠です。
マーフィードの導入は、そのための強力なサポートとなります。
スタンダード・ネオは高度な浄水能力を持ち、メダカの健康をしっかりとサポートしてくれるため、おすすめのアイテムです。
初期コストが高く感じられるかもしれませんが、カルキ抜きがいらなくなるメリットや長期的な利便性とメダカの健康を考慮すれば、その価値は十分にあると言えるでしょう。
\持ち運びに特化したネオ/
\持ち運びする予定がないならクラシック/
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