100均グッズで簡単にできる【わけぷか】自作方法を解説|種親隔離や針子飼育管理におすすめです

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100均グッズで自作わけぷか

皆様は【わけぷか】という製品をご存知ですか?

メダカ飼育が趣味になると色々な品種が飼育してみたくなるものです。

1品種だけだとしてもメダカの繁殖を始めてしまうと、

  • 卵の管理容器
  • 針子の管理容器
  • 針子のとびっ子の容器
  • 種親の容器
  • 成魚の容器

それぞれを別の容器で飼育しようとすると最低でも5個の容器が必要になってきます。

メダカ飼育を知らない方は、そんなに容器が必要なの!?小さいスペースでメダカ飼育はできないの?と思うと思います。

ミックスメダカであれば、容器は少なく飼育できると思いますが、各品種ごとに飼育、オリジナル品種に挑戦したいとなると、どんどん容器は増えていくことが多いです。

この【わけぷか】という製品は水槽分離容器で、単体で水を入れて飼育するのではなく、わけぷかよりも大きい容器に入れると、わけぷか内に水が入り、その容器で浮かべることができるので、水槽内で分離や隔離ができる容器になります。

このわけぷかを使えば容器の数を減らし飼育スペースの確保、コンパクトにできるのではないかと思ったのですが…ちょっとお高いです…。

メダカ飼育でたくさんの品種を飼育する場合、各容器に1個のわけぷかを使うのがいいと思います。自分の飼育環境では30個ほど必要になります。

実際、わけぷかを手に取りよく見てみると高い理由も頷ける商品であると思います。

各品種ごとの針子の飼育など使用する用途的には数が必要なので、自分の飼育環境だと1個や2個では足りません。

なのでコスパ重視で100均グッズで自作したいと思いました。

容器が多すぎて飼育スペースをなんとかしたいとお悩みの方の参考になれば幸いです。

DIYになるので、怪我などに注意しながら自己責任で作業してください。

目次

水槽分離容器?わけぷかとは

水槽分離容器であるわけぷかは、水槽内で分割して飼育できる容器で、容器には四角い穴が両サイドに開いており針子は通れないが、水は通すメッシュ加工がされている容器です。

容器外側には水に浮くようにフロートが付いています。

わけぷか自体に水を入れて飼育することはできず、水が入った大きな容器にぷかぷか浮かべることで、わけぷか内は水で満たされますが、持ち上げるとわけぷか内の水が排水される仕組みになっているので、わけぷか内の水換えは非常に容易にできます。

水槽分割容器わけぷかは

大きな水槽を分割し

一つの水槽で品種別飼育・サイズ別飼育が出来る

メダカ飼育のお助けアイテムです。

わけぷか | 株式会社ミプラス

そして、わけぷかのすごいところは、両サイドのメッシュ加工の部分で、メッシュと容器のプラスチックが一体化しているんです。なので破れることはあっても端部がないので、端部から剥がれてくるということがありません。

おそらくメーカーはわけぷかという商品を作る際に、試作機を何個も作り、この剥がれないようにするにはどうするか?をすごく考えたのではないかなと思います。これがお値段がちょっとお高い理由なのかな?と予想しています。でもこの構造なら納得できます。

わけぷかの使い方

わけぷかには色々な使い方があります。

わけぷかという商品自体は所持していないので、使用したことはありません…。

わけぷかモドキの個人的使用例をあげておきます。

わけぷか使用例
  • 選別した種親と産卵床を入れておき、親抜きする
  • 卵のついた産卵床を入れてそのまま孵化させる
  • ヤフオクなどに販売する用に一時的にメダカを入れておく
  • ミジンコの繁殖用容器としてメダカのいる容器に浮かべておく

まだまだ色々な使い方があるとは思いますが、自分はこのように使用しています。

100均グッズで作るわけぷかの材料、使用工具などを解説

材料について

わけぷかにする容器

まずは容器ですが、できればわけぷかと同じくらいの容器で作っていきたいところです。

わけぷかのサイズを株式会社ミプラスの公式サイトで調べてみたところ、

製品サイズ:幅215mm×奥行160mm×高さ140mm

とのことで、このサイズにより近い容器を探していたところ見つけたのが上の写真の容器で、100円ショップのセリアで売られていました。

商品サイズ:約横224mm×奥行147mm×高さ148mmなので、なかなか近い大きさであると思います。

これもおそらくですが、メーカーがこのサイズで商品化しているのも、様々な大きさの試作機を作り、サイズを決定していると思われます。

全く同じサイズではありませんが、この100均容器で作成した物は、大きすぎず小さすぎずと、使いやすい大きさであることがわかります。

何に使われる容器かというと、お米を入れる容器で2kg入るようです。食品を入れる容器なので、変な油も塗られていないと思われますが、容器は一応洗っておいたほうが安心だと思います。

蓋を外すと、このような感じです。透明容器で良ければこの容器が1番わけぷかに近いと思います。

わけぷかモドキを作る際の容器の色ですが、針子での飼育の場合は黒で作成するのはおすすめできないです。黒色だと針子が非常に見えづらいです。

種親であれば黒でも問題ないと思います。

洗濯ネット

100均で売られている洗濯ネットです。

今回は余りを使用しました。

網戸補修シール

セリアで売られていた網戸補修シールです。

右が網戸補修用シール、左が洗濯ネットですが、洗濯ネットのほうが網目が細かいです。

網戸補修シールの網目は意外と大きいので、恐らく孵化した針子は通ってしまうと思います。

産卵床うきわ

わけぷかのフロートとして、セリアの産卵床を使います。

サイドに一つずつだと傾いたりするので、一つのわけぷかに4つ使います。

結束バンド

これは100均の製品ではないですが、100均で売られている商品で大丈夫です。

グルースティック

ダイソーのグルースティックです。

コスパも良く、メダカDIYでは必須アイテムです。

網戸補修シールを剥がれにくくするために使用します。

使用工具について

インパクトドライバー

DIYをするのであればインパクトドライバーは1台はあったほうがいいと思います。使用感や耐久性はマキタが1番いいと思います。

水が通る穴や、フロートを取り付ける為の穴を開けるのに使用します。

穴を開けられるドリルキリ(今回は3.5mmドリルキリ)

今回は3.5mmのドリルキリを使用しましたが、必ず同じ穴の径である必要はありません。

六角軸砥石(直径25mmサイズ)

わけぷかモドキの水が通る穴を開けるのに使用します。

ホールソーではダメなのか?というとクリアー容器の場合はホールソーで開けようとすると非常に割れやすいです。

砥石であれば削るので割れることは少ないと思います。

またホールソーは物によりますが、2000円〜3000円前後するので、オーバーフロー加工をする容器が複数あるのであればいいと思いますが、わけぷかモドキの為に購入するのはちょっと値段が高いと思います。

こちらの六角軸砥石であれば、600円前後で購入できると思います。

六角軸砥石はバリを取ったり、削ったりすることができるので、インパクトドライバーをお持ちでしたら、1個は持っておくと何かと便利です。

また、水を付けながらであれば、茶碗にも水抜き穴が開けられるので、盆栽にも使えますが、砥石の減りは早いので、茶碗に開けるのであれば、ダイヤモンド砥石がいいです。

ハサミ

網戸補修シールと、洗濯ネットを切るのに使用します。

グルーガン

ダイソーで売られているグルーガン本体です。

グルースティックを材料に使用します。メダカDIYでは必須アイテムの1つです。

作成手順を解説

電動工具を使用するので、保護具などを着用し、自己責任で安全に作業をお願いします。

水が通る穴の穴あけ作業(25mm)

まずは大体の穴開けポイントを決めます。

容器の底と円の下部の間の高さは、2cmくらいは開いているほうがいいと思います。

そうすることで容器を水からあげた時に、容器内に水が残る為、安全簡単に容器の移動ができます。

大体の位置で穴あけを開始します。

素手でやる場合、怪我には十分に注意してください。

裏に手を当てて穴を開ける理由ですが、穴開けの際、ドリルだけで力を入れると容器が割れる可能性があるためです。

裏からおさえることで割れにくくなります。

3.5mmの下穴が開きました。

この下穴に六角軸砥石で穴の大きさを広げていきます。

この際も、裏から手を当てて割れないように慎重に穴を広げていきます。

反対側も同じように穴を開けていきます。

六角軸砥石が中に入るまで広げていくと、25mmの穴が開きます。

中にすっぽり入ってしまうと抜けづらいので、インパクトドライバーから六角軸砥石を外したほうが抜きやすいです。

2つの穴を開けましたが、給水排水の水量を増やす場合は、多く開けてもいいと思います。

プラスチックを削るくらいでは、砥石はまったく減らないです。

ホールソーや、ステップドリルだとクリア容器はすぐ割れてしまうので使わないでください。

砥石で削っているので、裏から手でおさえてあげれば、割れづらいです。

洗濯ネットと網戸補修シール貼り付け

網戸補修シールをハサミで4つに分けます。

洗濯ネットを網戸補修シールに合わせてカットします。

このように重ねることで、網戸補修シールだけでは針子が通ってしまう事故を防げます。

絵のように洗濯ネット→網戸補修シールの順で貼り付けます。

洗濯ネットには粘着はないので、押さえている感じになります。

貼り付けると写真のようになります。これなら針子が通ることはないので、安心です。

見た目的には内側から貼るほうが目立たないとは思いますが、内側から貼ると網戸補修シールと洗濯ネットがくっついているわけではないので、隙間ができています。その隙間に針子が挟まる危険はゼロではないので、外側から貼ったほうがいいかなと思います。

剥がれにくくするためにグルーガンで補強します

網戸補修シールだけでは剥がれてしまう可能性があるので、グルーガンで補強していきます。

グルーガンで補強することで、内側からは洗濯ネットがあり、縁の周りはグルーガンで補強されることにより、針子が入り込む隙間は完全になくなるのでより安心できますが、絶対剥がれない訳では無いので、定期的に剥がれていないかはチェックしたほうがいいと思います。

浮き輪(フロート)を取り付ける作業

フロートのうきわは、片方に2個付けていきます。

両サイドに1つでも浮いてはくれるのですが、バランスが悪いので、2個ずつ付けたほうがいいと思います。

フロートを取り付ける穴を開けていきます。インシュロックの大きさにもよりますがインシュロックが通ればいいので、お好みの穴の大きさで開けてください。

写真は3.5mmで開けています。開ける場所は浮き輪の太さ分下げたところです。

結束バンドで取り付けて完成です。

完成品

穴を開けて網戸補修シールを貼ってフロートを付ける3ステップでできちゃいます。

浮かべてみると、産卵床うきわを4つ付けているので、浮かべた時の安定感が段違いにいいです。

大きさも大きすぎず小さすぎず、いい感じだと思いますよ!2つは並べられます。

水が入る様子です。穴が大きいほうが給水排水は多くなりますが、網戸補修シールの大きさがそこまで大きくないので、これが限界だと思います。

洗濯ネットの目が細かいので、中の針子が外に出てしまうことはないと思いますが、目が細かい分、目詰まりがしやすくなると思うので、定期的な掃除メンテナンスは必要になります。

まとめ

今回はわけぷかを100均グッズで自作してみました。

使用感はほぼ、わけぷかと大差ないと思います。

わけぷかはネットを容器と一体化して作っているので、ネットが剥がれる心配はないと思いますが、自作の場合は、安く作れるメリットはありますが、シールなので、使っているうちに剥がれる可能性があるデメリットには注意が必要です。

屋外でメダカを飼育しているといつの間にか容器が増えて、針子の容器を置く場所がなくなってしまった…というのはメダカ飼育あるあるなのですが、わけぷかを使用することで解決できる場合もあると思います。

この記事を参考に、怪我などに気を付けて作成してもらえると幸いです。

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