春のメダカ大量死を防ぐ!対策方法と注意点を解説

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春のメダカ大量死を防ぐ!対策方法と注意点を解説

春の訪れは、メダカ飼育者にとっては楽しい季節ですが、同時に大量死のリスクも高まります。気温の変化や水質の変化など、様々な要因がメダカのストレスを引き起こし、大量死を招く可能性があります。

春の大量死の経験は自分もありますが、その時は水換えのやり方が良くなかったと今では思います。メダカの気持ちも考えずに夏の水換えのように、いきなり全換水をしてしまいました。

全換水をしても問題なかったよ?という方もいると思います。気温や新水と古水の温度差、地域性などにより大丈夫なケースもあります。

越冬後の春のメダカは体力も落ちているので、過保護過ぎることは逆にストレスを与えてしまうこともありますが、気を付けることに越したことはないと思います。

そこで今回は、春のメダカ大量死を防ぐための対策方法と注意点について解説します。

目次

メダカ容器のリセットのタイミングを見極める

越冬後のメダカ容器の水質は気温が上がると急激に悪化する恐れがあります。

冬の間は水温も低く、冷蔵庫に入ってるようなものなので、メダカにとって良い菌も悪い菌もお休みしている状態です。

春の訪れとともに、水温が上昇することで様々な化学反応が活発化し、水質が急激に変化することがあります。特に、アンモニアや亜硝酸塩などの有害物質が蓄積しやすくなります。

この急激な水質悪化が気温が暖かくなる前にリセットをしたほうがいいというのは、このような理由がある為です。

ここで注意が必要なのは、まだメダカ飼育に慣れていないうちは全換水はせず、部分換水や、新水と古水を混ぜて割り水を作り水換えすることが、急激な水質変化を起こさずに大量死を防ぐことになると思います。

自分も慣れていないうちに、夏の水換え時と同じように水換えをしてしまい、大量死をしてしまった大失敗を起こしてしまったことがあります。後悔し、反省しています。

春の越冬後のメダカはまだ活性も低くまだ栄養の蓄えもない状態なので、いつも以上に水換えや、水合わせを慎重に行うことがとても大切です。

自分の場合は、3月中頃から容器の底の汚泥を吸い出し、減った分の水を足す部分換水を始めていき、3月終わり頃には容器を軽く洗い、割り水での水換えを行い4月を迎えるくらいです。

住んでいる地域や、天候によって変わることがあるので、週間天気を見て晴れが続いて気温の寒暖差も少ない時を見極めるのが大事です。

水質管理を徹底する

水質管理を徹底することは、メダカの健康や生育にとって非常に重要です。特に、春先は水質が不安定になりやすい時期ですので、以下のような方法で水質管理を徹底することが求められます。

  1. 定期的な水質チェック: 水質を定期的にチェックし、アンモニア、亜硝酸塩、硝酸塩などの有害物質の濃度を測定します。これにより、水質の変化を早期に察知し、適切な対策を取ることができます。
  2. 水質調整: 有害物質の濃度が異常に高い場合は、水質調整を行います。水質調整剤や水換えなどを活用して、水質を安定させます。
  3. 定期的な水換え: 定期的な水換えを行うことで、水槽内の有害物質を排除し、新鮮な水を提供します。春先は水温の変動が激しいため、水質が不安定になりやすい時期ですので、水換えの頻度を増やすことが重要ですが、メダカの体調によってはストレスを感じてしまい逆効果になることもあるので、メダカの観察をし、適切な水換えが重要です。
  4. 適切な餌やり: 過剰な餌やりは水質の劣化を招く原因になりますので、適切な量の餌を与えるようにしますが、できればいっぱい食べてもらって栄養をつけて太らせていきたいところではあります。餌を少しだけ与えた時によく食べるようならもう少し多く与え、食いつきが悪いならそれ以上は与えないようにし、PSBを入れてあげるといいと思います。残り餌は取り除いたほうがいいですが、それなら残り餌が出ないように調整するほうがいいです。

PSBって何?という方はこちらの記事を参考にしてみてください。光合成細菌であり、簡単に培養できて一度購入すれば無限に使えます。

PSBをまだ手に入れていない方は一度購入し、培養することを強くオススメします。メダカ飼育には必須のアイテムです。

購入はメダカ屋さんが培養している増やせるPSBを選ぶようにしてください。

メダカは日光が大好きだけど日陰の確保の確保も忘れずに

最近では温暖化が進んでいることもあり、暖冬があるように、春でも急に気温が上がり汗を掻くほど暑くなる日もあります。

直射日光が当たった容器は、思った以上に高い水温になることもあるので注意してください。

メダカは日光を好む生物ですが、長時間の直射日光によって水温が上昇しすぎるとストレスを感じることがあります。そのため、日光が過剰にならないように日陰の確保も重要です。日陰を提供することで、メダカが日光を浴びる時間を調節し、過度の照射から身を守ることができます。

日陰を確保するためには、以下の方法が有効です。

  1. メダカ容器の配置: 直射日光が適度に差し込む場所に配置するのがいいです。夏ほど気を使う必要はないとは思いますが、夏を見越して容器を配置するのは大事だと思います。午前中は日が当たり、午後は日陰になるように容器を建物や樹木の陰に配置するのがいいです。
  2. 水草の配置: 水槽内に水草を豊富に配置することで、日陰を作り出すことができます。メダカが日陰に隠れることができ、ストレスを軽減できます。こちらも日光が遮断されすぎない程度に水草を入れてあげます。ウィローモスやマツモが個人的にはオススメです。ホテイ草もいいのですが、春先だとまだ販売されていないことがあります。
  3. 日除けの設置:すだれなどの日よけの設置も効果的です。日光を完全に遮断するのではなく、適度な日光を浴びれるようにします。春なのにすだれ?と思われるかもしれませんが、春のメダカはまだ体力回復中なので、直射日光と日陰の寒暖差を少しでも和らげてあげることでストレス軽減になります。

個人的にはウィローモスが1番オススメです。

以前、ガラス水槽でウィローモスを入れてましたが、あまり増殖してくれなかったのですが、屋外飼育のメダカ容器に入れたところ、ドンドンと大量に増殖しました。

ウィローモスはメダカの産卵床として使用することもでき、卵付きのウィローモスごと別容器に移し、そのまま針子を育てることができ、ウィローモスは水草なので容器内の過剰な栄養も吸収し水質安定に繋がり、初心者の方でも針子を育てやすくなると思います。

本格的に気温が上がる前に匹数に対しての水量確保

メダカの飼育環境で水量の確保を行うことは、気温上昇に伴う水温の安定性や水質管理の安定性を確保する上で非常に重要です。メダカの大量死の原因の殆どは過密飼育による水質悪化や酸欠だと思います。ここでは、匹数に対しての水量確保を行う際のポイントをいくつか紹介します。

  1. 適切な水量の計算: メダカに十分な水量を確保するためには、魚の匹数や容器の大きさに応じて水量を計算する必要があります。一般的に、1匹あたり1リットルの水が推奨されますが、この1匹あたりの水量は多く確保できればできるほど飼育難易度を下げることができます。匹数を多くして飼育する場合は水量を増やす必要があります。十分な水量を確保することで、水質の安定性を高めることができます。
  2. 水槽の容積を考慮: メダカの匹数と水槽の容積を考慮して、適切な水量を確保します。水槽の容積が小さい場合は、水量が少なくなり、水質の変化が激しくなる可能性が高いです。可能であれば、できるだけ大きな容積の水槽を使用することが望ましいです。とくに初心者の時は小さくメダカ飼育を始めてみよう!となり小さい容器を購入しがちですが、もし飼育スペースに余裕があるなら、大きめの容器を購入することを強くオススメします。飼育難易度がかなり下がります。
  3. 水替えの頻度と水量: 水質管理の一環として定期的な水替えを行う場合、水量の確保も重要です。これは容器の水量ではなく、容器に対しての水量となります。容器に対しての水量が不足していると水替えの際に水質が急激に変化する可能性が高まりますので、水量を確保することで水質管理の安定性を高めることができます。容器内の水は常に満杯のほうがいいですが、メダカの飛び跳ねによる事故の注意、急な雨によってメダカが流されてしまうことがないようにオーバーフロー水槽にするなどの対策は必須です。
  4. 気温上昇前に水量を確保する: 春先など気温が上昇する前に、十分な水量を確保しておくことが重要です。気温が上がると水温が上昇し、蒸発量も増加するため、水量が不足する可能性があります。そのため、事前に水量を確保しておくことで、水温や水質の安定性を維持することができます。夏と違い新水はストレスを与えてしまうこともあるので、足し水、割り水、水換えをする2〜3日前にバケツに溜めておくことも重要です。

まとめ

越冬後の春のメダカはとても弱っています。ちょっとした水質の変化でもメダカにはストレスを与えてしまう季節でもあります。メダカは喋ることはもちろんできないので、弱っている時こそメダカ飼育者が気に掛けてあげるしかないと自分は思っています。

メダカ大量死の原因のほとんどは急な水温変化による水質悪化だと思います。

1:気温が上昇し水質が悪化する前に水換えをするタイミングを見極める

2:水温が上がる前に、部分換水→新水と古水を混ぜる割り水での換水→容器を洗うリセットをゆっくり行い、急激な水質変化を起こさないようにすることが大事だと思います。

3:リセット後の水質管理を気をつける。適度な足し水、水換えを行う。少量の餌を与えてみて、メダカの食欲があるようなら餌を追加する。できれば栄養をつけて太らせてあげたいため見極めが重要。

4:春は急に気温が上がることもあるため、直射日光には注意する。直射日光が当たっている容器は思った以上に水温が上がることがあり水質変化が起こりやすい為、注意が必要。すだれなどの日除け、水草による隠れ場所、日陰も重要です。

5:気温が上がる前に、メダカ1匹に対しての水量確保が大事です。メダカの大量死の原因の一つに酸欠もあります。1匹に対しての水量が少ない過密飼育だと水質の急激な悪化や、酸欠になる恐れもあるため注意してください。

これ以外にも注意しなければならないこともあるとは思いますが、1番重要なことはメダカをよく観察してあげることです。水温が上がっても活性が低く、元気がないメダカは病気であったり、快適な水質ではないことがあります。

自分も大量死をさせてしまったトラウマがあるので、越冬後の春のリセットはメダカをよく観察し、慎重に行っています。

皆様の春のメダカ飼育の参考になれば幸いです。

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