メダカの水換えは、メダカにはとても重要です。
定期的な水換え、メダカの体調が悪そうな時に水換え、水質の悪化時の水換えと、メダカ飼育者にはなくてはならない作業の1つです。
そんな時に使用するのが水換えポンプです。
水換えポンプは100円ショップや熱帯魚屋さん、ホームセンターの熱帯魚コーナーなどに売られていますが、自分が使用しているのは100円ショップで売られている灯油ポンプです。
メダカの水換え時は、ゴミや沈殿物も一緒に吸って綺麗にするのですが、この時の作業は灯油ポンプのほうがやりやすいと感じ、愛用しています。
ですがこの灯油ポンプをそのまま使うと、吸ってほしくないメダカやラムズホーンもどんどん吸い上げてしまいます。
もちろん吸わないように気をつけるのですが、吸ってしまった場合、メダカやラムズホーンにダメージを与えてしまうことになるので、注意しなければなりません。
屋外飼育ではメダカの容器はたくさんありますし、ラムズホーンを入れていると匹数が増え気をつけていても吸ってしまい、ラムズホーンを吸うと灯油ポンプが詰まり、吸えなくなります。
これでは使いづらいので、自分は改良して使用しています。
ラムズホーンを吸ってしまっても、網で止まり、吸い込みづらく、安く作成できると思いますので、参考になれば幸いです。
参考にしたのはみんな大好きプロホース
水槽の水換え時に、砂は吸わずに沈殿物を吸いながら水換えができるプロホース。
自分も使用していたのですが、ラムズホーンはやっぱり吸ってしまい詰まる…砂のようにはいかないです。
プロホースと同じ構造で、吸い込み口を広くできれば、吸い込みがゆっくりになり、ラムズホーンは吸い込まず沈殿物だけ吸い込めないかな?と考えました。
自分のメダカ飼育は屋外がメインで、砂などは入れないベアタンクでの飼育なので、沈殿物はほぼラムズホーンの糞になるわけですが、ラムズホーンの糞は軽いので吸い込む力が弱くてもどんどん吸い込んでくれます。
ラムズホーンを吸い込むほど強くなく、軽い沈殿物だけを吸い込める灯油ポンプに改良しようと思いました。
作るのが面倒、うまく作れるか不安という方はプロホースでも全く問題ないですが、自作の強みはコスパの良さ、カスタマイズ性、修理もできる点かなと思っています。
自分のプロホースは屋外で使用していたからか、紫外線で劣化しプラスチックが脆くなっていたのか、本体とホースを繋ぐ部分が折れてしまいました…接着剤で着けてもまたすぐ折れてしまうと思うので、もう使えません…。
プロホースは屋内水槽で使い、安い灯油ポンプは屋外で使うのがベストだと思います。
プロホースはS、M、Lの3つのサイズがありますが、自分はLサイズを使用していました。
MでもLでも沈殿物は吸い込みますが、容器がたくさんあるので少しでも早く沈殿物を吸い取り、終わらせたいのでLサイズがいいと思います。
容器はたくさんあるが、容器が小さいのであればMサイズでもいいと思いますが、それでもLサイズのほうが個人的にはおすすめです。
使用材料は、低コストに抑えたい
灯油ポンプは紫外線に弱く劣化しやすいので、買い替えすることを考えて、できるだけ安く作成したいので、材料は100円ショップで購入できる物をなるべく使用し作成。
100均に売られている灯油ポンプ。
ダイソーで購入しました。
ダイソーで売られている灯油ポンプは吸い込み側が外れるので、外れるタイプの灯油ポンプを購入することをお勧めします。
外せるタイプであれば、ポンプが壊れた場合に買い替えし、付け替えるだけで使用できます。
この灯油ポンプは意外と壊れやすいです…。
ダイソーのペットボトルジョウロです。
全く同じ商品である必要はないのですが、プラスチックが柔らかいので加工しやすい為、この商品で加工してます。
100均やホームセンターでも手に入るシールテープです。
サイフォンの原理では空気が入るとサイフォンが働かない為、空気漏れがないように巻きます。
ダイソーのビニールテープです。
こちらも空気が漏れないようにと、組み合わせたパーツが外れないように巻きます。
シーリング材です。
シールテープだけではどうしても空気漏れがある場合に使用します。一般家庭にはない場合があるので、シールテープとビニールテープでしっかり空気漏れをなくすでもいいと思いますが、水に浸かる部分にテープを巻くので、水に濡れるとテープが剥がれてしまうこともあるので、テープの上からコーティングするように使います。
漏れがなくても使用しておいたほうが安心です。
水道ホースです。
こちらはホームセンターで購入しました。
灯油ポンプの排水側はホースが短いので、バケツや排水溝まで遠かったりする場合もあるので、延長して使うほうが便利になります。
ペットボトルは何でもいいのですが、デコボコのない、写真のようなペットボトルのほうが、水がスムーズに流れると思います。
写真のペットボトルはポカリスエットです。
100均に売られている防虫ネットです。
ラムズホーンやメダカが吸い込まれないように使いますが、稚貝や稚魚は通り抜けてしまうので注意が必要です。
洗濯ネットであれば、通り抜けないとは思いますが、ゴミも通り抜けないので、ある程度の網目の隙間は必要です。
作り方
ダイソーの灯油ポンプであれば、先端部分が取り外せるので、作業しやすいように外します。外せないタイプであればそのまま加工に入ります。
ポンプの先端にはペットボトルが付くのですが、自分の飼育容器では長すぎるので、取り外したポンプの先端を、半分にカットします。
半分でなくてもお好みの長さで大丈夫ですが、半分で足りれば2個分になるので、捨てずに取っておくほうがいいとおもいます。
ペットボトルでジョウロの先端を切り飛ばします。
他にも色々商品はありますが、この商品を選んだ理由は、柔らかいプラスチックなので、カッターでも簡単に切ることができる点にあります。
合わせてみるとこんな感じです。
切りすぎてしまうと、はまりが悪くなるので、切りすぎには注意が必要です。
このまま取り付けても水や空気が漏れしてしまうので、シールテープをしっかりと巻きます。
シールテープを貼ったら組み合わせます。
そのままでは外れてしまうので、ビニールテープで固定します。
後々、壊れたりした場合に、パーツをバラして交換することもあると思うので、簡単に外せて、空気や水が漏れないためにもビニールテープを使います。
ビニールテープの上から、シリコンで更に被せていきます。
ビニールテープだけだと、水に濡れて粘着がなくなり剥がれてしまうことを防止するためです。
シリコンで被せても、パーツの取り外しは比較的簡単に取れると思います。
シリコンカートリッジを使ったあとは、固まって使えなくなってしまうことを防止するため、サランラップで、空気に触れないようにしておくと、長持ちしやすいので、お勧めの保管方法です。
防虫ネットを用意し、写真のように重ねて使います。
キャップに収まるように防虫ネットをカットします。
こうすることで、メダカやラムズホーンはここで止まり、沈殿物だけ流れるようになります。
大きいゴミもここで止まってしまうので、事前に網で取り除くなどの作業は必要だと思います。
ペットボトルをお好みの長さで、底部分をカットします。
ペットボトルの部分が長いほうが、メダカやラムズホーンを吸い込んでしまうのを防ぎやすいです。
先程作ったキャップとペットボトルを組み合わせます。
ここでも上からシールテープを巻きます。
更に上からビニールテープ、シリコンで被せて、水換えポンプの完成です。
水換えポンプ部分の全景です。
ポイントは空気、水漏れがないようにしてください。サイフォンの原理が働きづらくなってしまいます。
ジャバラの先端に、ホースを繋げます。
排水する場所まで届くようにホースの長さは調整してください。
ジャバラそのままでは、短すぎて使いづらいと思います。
完成品
完成品はこちらです。
ペットボトルを使用しているので、先端は太いです。なのでサイフォンの原理を働かせるまでは、少し大変ですが、しっかりと空気、水を漏れないようにして、一度サイフォンが働けば、自動で水を吸い込むので沈殿物の掃除、水換えが楽にできます。
使ってみた
サイフォンの原理を働かせるためには、水槽と地面が離れているほうが有利なので、地べたに置いている飼育容器では難しいです。
ブロックや棚を作り、飼育容器を高い位置にして飼育したほうが、このポンプを最大限に活用できます。
しっかりと沈殿物を吸い込んでいるのが確認できます。
ブロック一個分の高さに置いてある飼育容器でも、それなりに吸い込んでくれます。
沈殿物はしっかりと吸い込んでくれますが、普通の灯油ポンプよりも水の減りは遅いように感じます。
ですが、水の吸い込みが遅い分、メダカやラムズホーンが吸い込まれにくくなりので、非常に良いアイテムになったと思っています。
排水の先は、そのまま地面ではなく、100円ショップに売っている、お米を洗うボールで受けています。
万が一メダカの稚魚やラムズホーンを吸い込んでしまっても、ここで止まりますし、卵も回収できる可能性もあります。そのまま下水に流すのだけは絶対にやってはいけないことです。ここに溜まって溢れた水はそのまま庭の地面に流しています。
まとめ
今回は自分が使っている、灯油ポンプを改造する方法をご紹介しました。
メダカの水換え方法は人それぞれ様々な方法がありますが、自分はなるべく腰に負担がかからないようにと、もっと楽にできる方法はないかなと考えながらいつも水換えをしています。
この改造灯油ポンプは、普通の水換えポンプや、プロホースなどで発生する大きなゴミや、ラムズホーン詰まり問題や、メダカを吸い込んでしまう問題に焦点を当てて作成したポンプですが、それでも事故は起きてしまうので、注意はしてください。
水換えはメダカに限らずアクアリウムの中でもとても大事で重要ですが、メダカの屋外飼育では飼育容器も多い場合がほとんどですので、とても大変です。
またいい方法が思いついたらまたご紹介したいなと思っています。
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