苔テラリウムとは、
- 苔
- テラ
- リウム
これらの組み合わせによる言葉なのですが、テラは大地、リウムは場所という意味だそうで、陸地に苔を植えている場所ということ。
自分はメダカテラリウムをいつかは作りたいと考え、苔テラリウムもやっていますが、苔テラリウムの魅力に取り憑かれ、1つの趣味になっています。
苔テラリウムのいいところは、始めやすく、手間がかからないので、何か植物を育ててみたい!という方にはオススメです。
基本的に10日に霧吹き10プッシュくらいでよく、ソイルが乾かないようにすれば問題ないというお手軽さがあります。
ですが、苔テラリウムを始めるにあたって、何を用意すればいいのかわからない…という方はいませんか?
- 苔
- ガラス容器
- ピンセット
- 赤玉土
- バーミキュライト
- 化粧砂や石などのレイアウト物
- 水差し
- 霧吹き
- ハサミ
- すり鉢
とりあえずこの10選を用意すれば苔テラリウムをスタートすることができます。
この記事では、これら10選を詳しく解説し、苔テラリウムを始める手助けをしたいと思います。
はじめまして苔テラリウム!初心者でも簡単に始めやすい
自分がはじめて自作した苔テラリウムは上の写真です。
テーマとしては海とジャングルのある孤島です。
センスがない!などはおいてもらって…初心者の自分でも、この10選の物があればこの苔テラリウムは作れます!
苔テラリウムって苔植えるの難しいけど、面白いし、出来上がったあとの達成感と、眺める楽しさがあるのが魅力です。
メダカなどの水槽と違い、小さいサイズであれば、好きなとこに持ち運べるし、色々な角度も手に取って見れるという点が良いところです。
また、管理が楽なのもポイントで、土が完全に乾かないように、霧吹きで水をあげます。
大体10日間隔に10回霧吹きするくらいです。
数ヶ月経つと苔が成長して伸びてくるので、トリミングをしてあげる程度で育てられます。
デカいサイズの苔テラリウムであれば、よりリアルに自然の一部を切り取ったような苔テラリウムを作ることができたり、水槽を改造すれば、苔テラリウムに雨を降らすなどの装置をつけることもできたりと、DIY好きにもたまらない趣味の1つでもあると思います。
自分は精進してもっと綺麗な苔テラリウムや、タイマーを使っての自動雨降り装置、LEDライトを使って現実の太陽のように日照時間をコントロールしたりする装置を作りたいなと夢が広がっています。
とりあえず苔テラリウムを始めるのであればこの10選を用意
- 苔
- ガラス容器
- ピンセット
- 赤玉土
- バーミキュライト
- 化粧砂
- 水差し
- 霧吹き
- ハサミ
- すり鉢
これらを用意しました。
とりあえずこれだけあれば、始めることができます!
それぞれを解説していきます。
苔の購入や種類ついて
自分がはじめて購入したのは、【苔りあん】で売られている6種類で、はじめての苔テラリウムで使うには、使い切れないほど、苔が入っていて、苔の状態も緑緑していたので、非常に元気だと思います。
ヒノキゴケだけ茶色に変色しているところがありましたが、これは枯れているわけではなく、ここから新しい新芽が出てきたりします。
基本、苔はかれないので、変色していたり、ハサミでトリミングしたゴミなども捨てずに、蒔きゴケすればまた芽が出てくるので、捨てずにとっておくことをオススメします。
そしてこのパックは30cmキューブで苔テラリウムしても余るのでは?と思うくらいで、お得だと思います。
ホームセンターなどでも苔テラリウムは見かけますが、苔だけで売ってなかったり、1種類だけでいっぱい入ってたり、苔テラリウムの完成品しか置いてなかったりと、値段が高いし、何種類も使いたいんだよ…といろいろ不便でした。
6種類も入っているので、苔テラリウムを始めるなら、色々な種類の苔を覚えたいし、使いたいと思うので、この6種類パックはオススメですよ!
管理の仕方の説明書も付いているのも初心者にとってはポイント高いです!
購入元は【苔りあん】で購入させて頂きました!
パックに入っていた苔6種類を解説します。
- ヒノキゴケ
大型に部類される苔で、別名【イタチノシッポ】と言われ、見てみると確かにシッポのようなフサフサとした苔です。
大型ということですが、どこまで大きく成長するのかというと10cmほどまで成長します。
テラリウム、アクアリウムでも使用できるが、水中では不可ですが、湿度は必要です。
環境の変化に弱く、ほぼ変色します。
購入時も届いたパックには変色して茶色いヒノキゴケがちらほらありました。
枯れているのかな?と思いましたが、枯れているわけではなく、そこから新しい芽が出てくるので、通常通りに育てて問題ないです。
- シノブゴケ
ハイゴケ科の苔で、よくある苔玉にはこのシノブゴケが使われています。
苔玉にも使われているので、比較的乾燥には強いですが、やはり苔なので湿度は必要です。
風当たりに弱いので、風当たりの少ない湿気がこもるような場所がいいです。
- コツボゴケ
環境が合えば、透き通った花のような葉を広げてくれる苔です。育て方は風当たりの少ない日陰で湿度がある空間が望ましいです。
苔テラリウムではよく使われていて、使用した感じは使いやすい苔だなと感じます。
直立型で2cmくらいまで成長する苔で、小坪苔の名前のようにそこまで大きくはならないです。
- オオカサゴケ
個人的に苔テラリウムで1番インパクトのあった苔で、名前も見た目も覚えやすいなと思います。
届いたオオカサゴケの傘のサイズは16mmくらいでした。大体15mm〜20mmの傘になるそうなので、まだ大きくなったりするのかな?と期待が膨らみます。
希少な品種のようで、全国的にも数が少ないとのこと。
個人的にも好きな苔なので、なんとか増やせるように飼育方法を確立できたらと思います。
このパックにはその希少な品種が入っているのもポイントが高いと思います。
自分のパックには2株入ってました。
- コウヤノマンネングサ
この品種も希少な苔で、大型で見た目にもインパクトがあります。
フジノマンネングサとよく似ていて、「あれ?5種類しか入ってない?」と思いましたが、よく見ると、違いがあります。
コウヤノマンネングサのほうが葉の部分が少し太いです。
地下茎でを形成するので、増やす場合は深めに植えるといいです。
- フジノマンネングサ
こちらも大型と言える苔の品種です。
コウヤノマンネングサとよく似ているので、一緒にしてしまうと、どっちがどっちだかわからなくなるので、注意してください。
地下茎を形成して育つので、増やしたい場合は深めに植えていきます。
苔テラリウムに適した容器について
様々な容器がありますが、横見ができるガラス容器が1番適していると思います。
100均などでも瓶が売られているので、用意しやすいのですが、苔テラリウムで使う容器には3種類あって、
- オープン型
- セミオープン型
- 密閉型
これらがあるのですが、初心者にオススメの容器は密閉型だと思います。
扱う苔によって、変える必要はある場合もありますが、基本は密閉型でいいと思います。
オープン型は、乾きが早いので水をあげるタイミングが早かったり、こまめに水をあげないといけなかったりと、手間がかかります。
乾燥に強い苔だけを使ってオープン型の苔テラリウムを作るのであれば問題ないようにも思えますが、初心者だと、乾燥に強い苔は何か?までがわからないと思いますので、中級者になってから挑戦するほうがいいと個人的には思います。
セミオープン型は、少し慣れてきた初心者にはいいと思います。もちろん季節によって、セミオープンが良い時、悪い時もあります。
密閉型がなぜ初心者にはいいかと言うと、手間が少ないからにあると思います。
簡単で始めやすいから苔テラリウムを始めたのに、手間が増えると嫌になってしまうこともあると思います。
密閉型であれば、土の水が乾いてきたら、土をまたしっかり湿らす。
これだけでいいと思います。
こちらはダイソーに売られている瓶で、密閉型で小さく始めるには、いいアイテムです。
自分も苔テラリウムと言える物を作る前に、このようなコレクション瓶を作ることから始めています。
いきなり苔テラリウムを作ろうとすると想像やイメージと違った!となって苔を無駄にしてしまう可能性もあるので、まずは手始めに、小さいことから始めるのが失敗しないために必要だと思います。
このサイズの苔テラリウムは基本を学べます。
- 瓶を洗う
- ベースソイルを入れる
- 水差しで水を入れてソイルを湿らせ固める
- 苔を植える
- 化粧砂でレイアウト
- 完成
基本はこの流れになり、この基本を学べると思うので、この瓶は丁度いいサイズなのでオススメですよ。
コレクション瓶で苔テラリウムを作ったら、次はちょっとサイズアップしたこちらの容器がいいと思います。
ダイソーで、200円ですが、このガラス容器は苔テラリウムで最高に使えます。むしろ苔テラリウム用じゃないの?と思います。
インテリアガラスケースと書かれています。
しっかりとガラス蓋も付いているので、密閉型として使えて、加工すればセミオープン型としても使えます!
加工と言っても難しいことはなく、このシリコンクッションゴムもダイソー商品ですが、これを蓋に貼り付けるだけでセミオープン型容器になります。
このようにするだけで蓋は密閉されずに、隙間ができるので蒸れ過ぎて枯れてしまう心配が減ると思います。
苔テラリウム用ベースソイルを作る
基本的には土は特に決まりはなく、何でもいいと思いますが、条件として、水分が保持される物がいいと思います。
自分は赤玉土とバーミキュライトを混ぜただけのベースソイルを使っていますが、特に問題はありません。
この写真の赤玉土は中粒なのですが、小粒を買うようにしてください。
これはメダカ用で購入していた赤玉土なので、中粒ですが、すり鉢で潰せば十分使えます。
もちろん、すり鉢もダイソーで売られている物を使用しています。
赤玉土とバーミキュライトの割合ですが、半々か、少し赤玉土が多いくらいで混ぜ合わせています。
準備できたら苔テラリウムを作ります!コツは苔は少なめに取って植えること
簡単に作れるコレクション瓶で苔テラリウムコレクションを作っていきます。
まずは共通で瓶を洗ってよく拭いておくこと
ガラス製造の過程で油などが付着していると苔によくありません。
新品の瓶を使う場合は必ず最初に水洗いをするので、水洗いをする癖をつけるようにしたほうがいいと思います。
作り始めてから気づいても、後戻りは大変です。
水洗いでいいのでよく洗うことが大事です。
洗い終わったらベースソイルを入れていきます
洗い終わった瓶にベースソイルを入れていきます。
自分はメダカボウルにベースソイルを入れて移しています。
こんな時でもメダカボウルが結構役に立ちます。
土の厚さは1cm〜2cmくらいがいいと言われています。
自分は間を取って1.5cmくらいにしていますがお好みで大丈夫です。
瓶のどこを正面にするかを決めて、奥側が少し高くなるように、高低差をつけたほうが綺麗に見えると思います。
必ずそうしたほうがいいと言う決まりはないので、コレクション瓶で作成するのであれば、平坦でも問題ないです。
ベースソイルの位置が決まったら水差しで水を入れて固めます
水を入れると、ベースソイルの位置を変えることが困難なので、注意してください。
最悪すべて取り除いてやり直しのなる可能性もあります。
後は苔を植えるだけです。
水を多く入れすぎた場合は、ティッシュやスポイトで水を吸い上げてください。
湿っているくらいが丁度いいです。
苔の色を際立たせる為に、化粧砂を入れていきます。
化粧砂などの装飾はお好みです。
ベースソイルのまま苔を植えて、終わりでも問題はありません。
化粧砂に関しても特に決まりなく、ビー玉だったりビーズだったりでも問題ないです。
苔の色を際立たせるのであれば、白色が1番オススメです。
小さいスプーンで周りから攻めて行くのがいいと思います。
周りに多めに蒔いて、スプーンで内側に寄せていくイメージがいいです。
最後に霧吹きをして完成です。
簡単に作れて、置物インテリアとしてもオシャレだと思います。
後はベースソイルが乾いてきたくらいで、霧吹きで水を与えれば、苔の成長は遅いですが、育っていきます。
まとめ
苔テラリウムもメダカ飼育同様に、100均でほとんど困らないレベルで揃えらます。
苔だけは100均では売られていないので、購入する必要があります。
よく自然下の苔を、タダだからと言って採取してしまう方がいるのですが、許可をとってから採取であれば問題はないですが、無断で苔を取ってはダメなのには注意してください。
初心者の方が採取してしまうと、自然下の苔は虫が付いていたり、虫の卵が付いていたりと、その時は良くても、後々苔テラリウムを見てみると、悲惨な光景になっていることもありますので、プロの方が育てた苔を使用して苔テラリウムを始めるのがオススメで、時間は掛かりますが、増やすこともできます。
100均ショップに行かれた際は、この10選を探して、ぜひ苔テラリウムを始めてみてください。
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