メダカは日本の伝統的な観賞魚として人気が高く、多くの品種が存在します。その中でも特に注目を集めているのが「五式タイプR」です。この品種は、鮮やかな朱赤色とブラックリムが特徴的で、他のメダカとは一線を画します。この記事では、五式タイプRの特徴や飼育ポイント、魅力について詳しくご紹介します。初めてメダカを飼育する方も、既にメダカ飼育に慣れている方も、ぜひご覧ください!
五式タイプRとは?
五式タイプRは、その美しい朱赤色と黒の縁取り(ブラックリム)が際立つメダカの品種です。この独特の色彩と模様が、多くの飼育者を魅了しています。一番好きな品種は花魁ですが、このブラックリムの渋さに魅了され、一番になりつつあるお気に入りの品種です。
五式タイプRの特徴
五式タイプRの主な特徴は以下の通りです:
- 鮮やかな朱赤色: 頭とヒレが鮮やかな赤色に染まっており、水槽内でひときわ目を引きます。この赤色は健康状態や飼育環境によってさらに鮮明になります。
- ブラックリム: 鱗の縁取りに黒いラインが入っており、このコントラストが五式タイプRの最大の魅力です。また五式は背地反応(容器の色に左右されず体色が変化しない)がないので、たとえ白い容器に入れたとしても色落ちはせず、ブラックリムを堪能することができます。背地反応しないでよく知られる品種にはオロチもいます。オロチの黒とはまた違った黒を楽しむことができるのも魅了される要因の一つです。
- サイズと形状: 成魚になると体長は3-4cmほどになり、一般的なメダカと同様にスリムな体型と美しいヒレを持っています。
五式タイプRの飼育ポイント
五式タイプRを健康に育て、美しい色彩を保つためには、以下の飼育ポイントに注意しましょう。
1. 水質管理
メダカは水質の変化に敏感な魚です。特に五式タイプRのような観賞用の品種は、水質管理が重要です。
- 水温: 水温は24-28度を保つのが理想です。室内の水槽では夏場はエアコンやファンで温度を調整し、冬場はヒーターを使用して一定の水温を維持しましょう。屋での場合は水温の維持は難しいですが、元々メダカは日本の沼や池などに生息しているため、日本の冬でも問題なく越冬することができます。越冬を経験したメダカは体が強く健康的で体色もよくなると思います。水が凍ってしまっても水底でジッとして春を待っています。夏場は直射日光は避け、朝方は日光が当たるが午後は日陰になるような場所に容器を設置するか、すだれなどの遮光をし、水温が上がりすぎないようにするなどの工夫が必要です。
- 水換え: 週に1-2回、全体の20-30%の水を交換します。水質を安定させるために、カルキ抜きを使用し、新しい水を入れる際の温度差にも注意が必要です。全換水はあまりオススメはできません。大丈夫だよと言う方もいるのですが、バクテリアが少なくなってしまったり、死滅する可能性もあるため、多めに水換えをする場合でも3分1は残すように自分はしています。
2. 餌の与え方
五式タイプRの健康を維持し、美しい体色を保つためには、バランスの良い餌を与えることが重要です。
- 種類: メダカ専用の餌を基本に、栄養バランスを考えた餌を選びましょう。赤虫やブラインシュリンプなどの生餌も、時々与えると良いです。個人的にオススメしているのは「おとひめB2」です。配合の81%は、「オキアミミール・魚粉・イカミール」です。袋を開けると強烈なエビの臭いが漂います。オキアミは釣りでもよく使われ、嗜好性も高いため、メダカの食いつきもよく、発色もよくなるようにおもいます。
色々なサイズが売られていますが、200gをいつも購入しています。
- 頻度: 1日に2-3回、少量ずつ与えます。メダカには胃がない無胃魚なので食いだめができません。食べ残しが水質悪化の原因となるため、餌の量には注意しましょう。
3. ストレスの軽減
五式タイプRに限らずメダカは繊細な魚であるため、ストレスの軽減も大切です。自然のメダカは捕食される側なので、大きな音でもストレスを感じて弱ってしまうこともあり、病気になりやすくもなります。毎日餌を与えることで飼育者にも慣れて寄ってくるようにもなります。
- 環境の整備: 静かで安定した環境を提供します。水草や浮草、隠れ家を設置し、メダカが隠れられる場所を作りましょう。
- 他の魚との相性: 他の魚と混泳させる場合、相性の良い魚種を選びます。五式タイプRにストレスを与えるような攻撃的な魚は避けましょう。どじょうやコリドラス、ミナミヌマエビなどは相性がいいです。コリドラスは熱帯魚なので室内でヒーターがある環境にしないといけません。
五式タイプRの魅力
五式タイプRの魅力は、その美しさだけではありません。以下の点でも多くの飼育者に愛されています。
- 観察の楽しみ: 個体ごとに異なる模様や色彩を観察する楽しみがあります。同じ種親であっても、ブラックリムが強い個体、朱赤が強い個体、ヒレが長いなど、よ~く観察してみると個性がある品種です。成長と共に色合いや模様が変わる様子を見守るのも魅力の一つです。
- 繁殖の楽しみ: メダカは比較的簡単に繁殖させることができ、五式タイプRも同様です。繁殖に成功すると、美しい稚魚が生まれる楽しみが増えます。若魚ではまだ色が濃くはないですが、成魚になると色がはっきりしてくる品種だと思います。
- 癒し効果: 水槽で泳ぐ五式タイプRを眺めることで、日々のストレスが癒される効果もあります。赤と黒のコントラストが鮮やかな姿は、インテリアとしても優れています。
五式タイプRの固定率について
個人的な体感ですが、8割~9割と五式タイプRの固定率はかなり高いです。
20匹に1匹くらい、楊貴妃かな?と思うようなブラックリムの薄い個体がいたりいなかったりくらいですかね…。
メダカ飼育始めたての方にはオススメできると思います。
自分がメダカ初心者の頃(まだまだ初心者ですが)固定率が高いほうが初心者にオススメと聞いたことがあるのですが、固定率が悪いと、産卵し、稚魚が産まれ、その稚魚を成魚まで育てることができないこともあるので、種親と同じ特性を持った子を成魚にできないと、その品種は息絶えてしまうことになるので、子供を産ませ増やしたいと思う初心者の方ほど、固定率が高い品種を選ぶことが大事だと思います。固定率だけでなく、病気になりやすい品種などもいるので、そのような品種は初心者のうちは避けたほうがいいのかもしれません。
まとめ
五式タイプRは、その鮮やかな赤色と黒の縁取りが特徴のメダカの品種です。飼育には水質管理や餌の与え方、ストレス軽減などのポイントに注意が必要ですが、その分、飼育の楽しみも大きいです。初めてメダカを飼育する方も、経験者の方も、五式タイプRの美しさと魅力に触れ、充実したアクアリウムライフを楽しんでください。
五式タイプRから選別累代を重ねタイプRよりも黒が強い品種のGODも大人気品種です。
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