メダカの屋外飼育では、エアレーションは不要や濾過フィルターや水中ポンプの電源は切ったほうがいいと聞いたことはありませんか?
メダカは越冬中は基本、水底のほうでジッとしていて、体力を使わないようにしています。
エアレーションや、濾過フィルターなどを使用してしまうと、水流ができてしまい、ジッとしているメダカも水流に逆らって泳がないといけないことになります。
体力を使ってしまうので、最悪な場合は越冬失敗になることもあります。
また、エアレーションや濾過フィルターは、冬の寒い時期に屋外で使用すると、凍結などによる思わぬ事故に繋がることもあります。
- 屋外飼育ではエアレーションはデメリットになるケースも
- エアレーションのポンプの電源を切らないと事故になることも
- 濾過フィルターは水の流れが出てしまい、メダカの体力が消耗されてしまう
- 濾過フィルターの電源を切らなかったことによる事故
- 凍結に関する事故は浄水器やホース類にも
もし冬の時期にエアレーションや濾過フィルターを屋外飼育で使用している場合は、この記事を1つの意見として参考にしてもらえると幸いです。
※生き物なので必ずそうしたほうがいいということはありません
屋外飼育での越冬時はエアレーションはデメリットになるケースも
冬場での屋外飼育ではエアレーションは基本的には不要です。
これは溶存酸素量が関係してきます。
この溶存酸素量は何かと言うと、水に溶けている酸素の量ということになります。
冬の水温は当然低いのですが、水温が低いと、溶存酸素量が上がります。
つまり、水の中に溶けている酸素の量が多いということになります。
エアレーションをしなくても溶存酸素量が多いので、エアレーションをしてしまうと水流が発生しメダカが泳いで体力を消耗してしまい、越冬する為の体力がなくなり落ちてしまうケースもあります。
ですが、エアレーションをしないといけない場合もあります。
それは過密飼育にあります。
過密飼育であればエアレーションをしないと酸素が足りなくなることがあります。
1番良い飼育法は、冬場は過密飼育はせず、エアレーションもしないでの飼育が望ましいので、1匹あたりの水量は2〜3リットルと、余裕のある飼育が越冬のコツの1つでもあります。
エアレーションのポンプの電源を切らないと事故になることも
朝方にバケツに氷が張るくらいの気温になる前に、屋外飼育の場合はエアーポンプや濾過フィルター、水中ポンプは止めておくようにしましょう。
これは体験談ですが、稼働を止めたほうがいいのは知ってはいたのですが、なぜ止めたほうがいいのかまでは知らず、そのまま放置していたことがありました。
そして、体験をして稼働を止めたほうがいい理由がわかりました。
このようなことが起きることがあるかもしれないので、屋外飼育ではエアーポンプは止めておきましょう。
まだ暖かいし水が凍るほどでもないだろうと、エアーポンプを停止させずにしていたのですが、考えが甘かったです。
その日の夜は急に冷え込み、朝にはメダカ容器には氷が張っていました。
水面に氷が張り、その下からエアーがブクブクと出ているので、外の温度の低い空気が氷の下に入り、更に氷を厚くしていき、エアーポンプを使っていない容器の氷の厚さは1cmあるかないかでしたが、エアーポンプの入れた容器の厚さは4〜5cmほどになっていました。
トロファストを使っていて、水深があったので問題にはならなかったのですが、もしこれが毎日チェックしていなかったら?NVBOXなどの浅い容器だったら?と思うと恐ろしいです。
エアレーションをしていないにしても、容器は水深のあるトロファストなどを冬場では使用したほうがいいと思います。
NVBOXは丈夫で安価なところはいいのですが、真夏や、真冬には不向きだと思っています。
トロファストの弱点はメリットでもある水深があることによる、メダカの観察がしづらい点はありますが、横見ケースやメダカボウルに移動する、クリアウォーターを維持する等の対策をすれば、そこまでデメリットには感じないです。
濾過フィルターは水の流れが出てしまい、メダカの体力が消耗されてしまう
エアレーション同様に、濾過フィルターや水中ポンプも、水流が発生してしまい、極弱であってもメダカの体力消耗に繋がるのであまり良くはありません。
メダカの越冬の成功の秘訣はとにかく放置が1番でメダカの体力を奪う物は取り除くことが大事です。
濾過フィルターを使わなくてもいいように、容器の匹数を少なくするなどの対処はしたほうがいいのですが、越冬中はメダカに餌は基本与えないので、そもそもアンモニアの排出がない、又は少ないので濾過フィルターを回さなくても、水槽内のバクテリアだけでこと足りることが多いです。
濾過フィルターの電源を切らなかったことによる事故
濾過フィルターではなく、水中ポンプですが実体験があり、最悪な事態は運良く避けられましたが、かなり焦りました。
水中ポンプを使用していたのですが、水の底は氷が張っていないので水を汲み上げていた状態でした。
ですが汲み上げた先が凍っていたことにより、水が氷の上に流れていきますが、溢れ出してしまい、それでも水中ポンプは止まらずに、水中ポンプがある水槽は、水位3cmで水を汲み上げることができず、モーターは動いているままでした。
幸い、水位3cmの水が凍る前に気づいたので、最悪の事態は避けられました。
この実体験は、容器が凍ってしまったことによる事故なのですが、冬場に濾過フィルターや、水中ポンプを使用していると、水がもし完全に凍ってしまった場などは、フィンが止まってしまうので、モーターへの負担が大きくなり、最悪壊れることになりえますし、コンセントやコードが熱くなり、火災に繋がることもあるかもしれません。
冬場はコンセントを抜いて、停止しておくほうがいいと思います。
浄水器や水道ホース類も凍結する場合もあるので室内に移動しておく
冬では外の蛇口も凍り、水が出なくなることがあります。
浄水器を使用している場合には注意が必要で、浄水器内の水が凍り、体積が増えたことにより、膨張し、浄水器が割れたり、壊れてしまうことがあります。
浄水器の先にアタッチメントのシャワーホースを取り付けしているから、蛇口をそのままでもいいやと、放置していると、蛇口の氷が溶けた時に、浄水器がもし壊れていたり、割れていたりした場合に、そこから水が溢れ出して、水がずっと流れたままになってしまう事故が起こることがあります。
冬の時期ではありませんが、これも似たような実体験があります。
浄水器の先にシャワーホースを取り付けているのですが、普段はそれでも水道の蛇口は締めていたのですが、たまたまその日は締めるのを忘れてしまい、水道の蛇口は開いたままになっていました。
朝起きてメダカの飼育場に行くと水道の水が出る音が…恐る恐る見てみると、浄水器が割れて、そこから水が吹き出していました。
蛇口は全開ではなかったのですが、一晩出続けていたようです。
水を無駄にし、水道代も上がり、なぜ忘れてしまったのかと自分を責めました…それからは2度3度確認する癖をつけました。
このようなことが起こる可能性もあるので、浄水器や、水道のホースは、冬になると水が凍ることにより、プラスチックが割れたりすることがあるので、使う時だけ設置するほうがいいと思います。
まとめ
エアレーションや濾過フィルターは、夏場や室内では個人的にはほぼ必須だと思いますが、屋外飼育の冬では、水流によるメダカの体力低下など、デメリットになってしまうこともあります。
メダカの越冬は基本放置が1番成功すると思います。
エアレーションや濾過フィルターの電源を切っても少ない匹数であれば問題はないです。過密飼育であれば飼育容器を分けての飼育が望ましいです。
濾過フィルターを早めに電源を切ることでグリーンウォーターになり、メダカの非常食になる微生物も湧いてくれるので、越冬できる確率も上がると思います。
そして何より、思わぬ事故に繋がる前にエアレーション、濾過フィルターの電源を切っておくことが大事です。
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